パンサーズは「カロライナで特別なものを築きつつある」とテッパーオーナー
2025年12月12日(金) 10:49
シーズン第14週のバイウイークを終えたカロライナ・パンサーズは、ここから正念場を迎える。
NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区でタンパベイ・バッカニアーズと並んで首位タイにつけているパンサーズにとって、12月は重要な試合が目白押しだ。
2018年にパンサーズの筆頭株主となってから初めて、チームが勝ち越しシーズンを達成しプレーオフ進出を果たす可能性がある中、デビッド・テッパーはチームの現状に胸を躍らせている。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』のジョー・パーソンによると、テッパーは今週、「いいか、かなり良い状況だ」と述べ、こう続けたという。
「すべては積み重ねのプロセスだ。どこまでいけるかも、何が起きるかもまだ分からない。だが、すでに言ったように、(ヘッドコーチ/HCデイブ)カナルス、(ジェネラルマネジャー/GMダン)モーガン、(フットボール運営部門執行副社長のブラント)ティリス、そして組織全体のみんなと一緒に、カロライナで特別なものを築きつつあると思っている。そして、それを地域コミュニティの場やフィールド上でも築きつつある。これが全体像だ。うまくいけば、その流れを何年も続けていけるだろう。それが私たちの願いだ」
現在7勝6敗で、2017年以来となる勝ち越しシーズン、あるいはプレーオフ進出を実現させるチャンスを目前にしているパンサーズは、日曜日にニューオーリンズ・セインツとの重要な試合を控えている。
現在の勝利数は過去2シーズンの合計(7勝27敗)と同じだ。
こうした成功を収めているのは主に、カナルスHCとクオーターバック(QB)ブライス・ヤングの功績だと言える。ヤングはパンサーズがトレードアップして獲得した、2023年NFLドラフト全体1位指名選手だ。
ヤングがルーキーシーズンと2024年シーズン序盤に苦戦したことで、キャム・ニュートン以来となる真のフランチャイズQB獲得を目指したパンサーズの取り組みが失敗に終わったのではないかという疑念が生じていた。
24歳のヤングはそうした見方を覆しつつあり、パンサーズは第50回スーパーボウルに出場した2015年シーズン以来となるNFC南地区制覇を狙っている。
今シーズン、ヤングはパス成功率(63.4%)とタッチダウン数(18回)でキャリアハイを更新し、すでに2,337パスヤードを記録している。
ヤングは何度も決定的な場面で勝負強さを発揮し、シーズン第13週にはNFC首位に立つロサンゼルス・ラムズを31対28で破る番狂わせを演出。それは今季のパンサーズにとって、6度目の1ポゼッション差での勝利となった。
テッパーがオーナーとなってから、パンサーズではヤングを含めて9人のクオーターバックが先発を務めており、フルタイムのヘッドコーチもカナルスで4人目となった。テッパーはようやく適切な組み合わせを見つけたようだ。
地区優勝を左右するバッカニアーズとの重要な試合を2つ控える中、2025年シーズン終盤の結果は、パンサーズにとって今季がどれほど有望なものかを決定づけることになるだろう。
とはいえ、テッパーには現状を楽観視する理由が十分にあり、これまでの13試合を経て「それほど悪くない」と語っている。
【RA】



































