6連敗中のカーディナルスは「低迷期」も「自分たちを信じている」とギャノンHC
2025年12月17日(水) 08:57
アリゾナ・カーディナルスはヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノンの下で3年連続となる負け越しシーズンを終えようとしているところであり、42歳のギャノンHCは進退が厳しく問われる立場に立たされている。
現地15日(月)、来季も続投するためにオーナーのマイケル・ビッドウィルに対して何を“売り込む”のかと質問されたギャノンHCは“売り込むものはない”と答えたが、その後にその発言をやや修正した。
チーム公式サイトによると、去就について問われたギャノンHCは「自分自身のこともチームのことも信じている。今は低迷期だ。逆境に直面しているが、私たちならこれを脱することができると信じている」と述べたという。
グランドキャニオンですらこれほど深い落ち込みはない。
3勝11敗のカーディナルスは6連敗中で、直近12試合では1勝11敗となっている。今季2度目となる5試合以上の連敗を喫しており、その間に勝利したのはプライムタイムに臨んだダラス・カウボーイズ戦のみだ。現在の状況はギャノンHCの就任初年度にあたる2023年シーズンに6連敗して以来、最も長い連敗となっている。
「シーズンを通してメモを取りながら、何を批判的な目で見て変えるべきか、少しばかり先を見据える必要がある。同じことを続けて同じ結果しか出せないのは、私の立場の人間にとって何も良いことがないからね」とギャノンHCは話している。
カーディナルスはほとんど悪い状況に置かれていると言えよう。クオーターバック(QB)ジャコビー・ブリセットは粘り強くプレーを続け、タイトエンド(TE)トレイ・マクブライドは主力として活躍しているが、質の高い相手を打ち負かすにはパスゲームへの依存度が高すぎる。一方のディフェンスは穴だらけで、先週日曜日には決して強力とは言えないヒューストン・テキサンズのオフェンスに40対20で打ちのめされた。
今季序盤は僅差での敗北を根拠に、あと一歩で巻き返せるはずだと主張することができた。カーディナルスは今シーズン、1ポゼッション差の試合で7敗しており、その数は1984年のクリーブランド・ブラウンズ(8敗)に次いで2番目に多くなっている。
とはいえ、接戦に持ち込んだことがギャノンHCの評価につながるわけではない。カーディナルスは直近2試合で大敗し、ホームでロサンゼルス・ラムズに45対17で、敵地でテキサンズに40対20で敗れた。直近のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区対決では合わせて130対61と大差をつけられており、現時点では優勝争いに絡むチームと比べて数段階も遅れた再建途上のチームに見える。
就任3年目の指揮官が進歩を示さず、1年以上にわたって勝ち越しチームに一度も勝てていないうえに、地区ライバルに大差で敗れ続けているとなれば、その立場が疑問視されるのは当然だ。ビッドウィルが動きに出るかどうかは、残り3週間、特にプレーオフ進出を逃したチーム(アトランタ・ファルコンズ、シンシナティ・ベンガルズ)との次の2試合でチームがどう戦うかにかかってくるだろう。
【RA】



































