前回の結果にこだわらずラムズとの再戦に挑むシーホークスQBダーノルド
2025年12月18日(木) 11:42
シアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)サム・ダーノルドは前回ロサンゼルス・ラムズと対戦したときに、“幽霊が見える”と発言した頃を彷彿とさせるプレーを見せ、ニューヨーク・ジェッツに所属していた2019年シーズン以来となる4回のインターセプトを喫した。
シーズン第11週、シーホークスは総獲得ヤード(414ヤード対249ヤード)と第1ダウン獲得数(26回対12回)でラムズを上回ったにもかかわらず、21対19で敗れた。敗因となったのはダーノルドが喫した4回のインターセプトだが、本人は現地18日(木)に控える重要な再戦に向けて過度に重圧を感じてはいない。
チーム公式サイトによると、ダーノルドは火曜日に「単純に次の対戦相手だ。もちろん、地区対決ではあるけど、それ以上でもそれ以下でもない」と語ったという。
両チームとも11勝3敗で並んでいるため、木曜日の試合はNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区の首位争いにおいて極めて重要な一戦となる。また、どのチームがカンファレンスの1回戦免除権を得るかを左右する試合にもなり得る。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、この試合に臨むにあたり、ラムズの第1シード獲得確率は59%で、シーホークスは25%とのこと。次に確率が高いのはサンフランシスコ・49ers(12%)であり、その他の地区首位チームはいずれもシーズン第16週を迎える時点で3%を超えていない。
ダーノルドは「最高だ。12月にプレーするなら、こういう意味のあるフットボールをしたいものさ。ロッカールームでも真っ向から向き合っているし、みんなそれを楽しんでいる」と語った。
昨年の12月もダーノルドは意味のある試合を戦っていたが、1月を迎えた途端に状況が悪化。シーズン最後の2試合でひどいパフォーマンスを見せ、ミネソタ・バイキングス時代を終えた。第1シードをかけたシーズン第18週のデトロイト・ライオンズ戦ではパス成功率が43.9%にとどまり敗北。ワイルドカードラウンドのラムズ戦では9回のサックを浴びるなどして苦戦し、大敗を喫した。
ダーノルドの過去、特にラムズ戦での成績によって、シーホークスやヘッドコーチ(HC)マイク・マクドナルドが不安になっているわけではない。前回のラムズ戦で4回のインターセプトを喫してから、ダーノルドのインターセプト数は4試合でわずか1回にとどまっている。
ターンオーバー数の減少について尋ねられたマクドナルドHCは「サムは本当に賢い判断をしていると思う。(先週のインディアナポリス・コルツ戦では)良い試合をしていたと思う」と答えた。
『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、1試合で4回のインターセプトを喫した後、そのシーズン中の再戦で勝利した選手は、過去15シーズンでジョー・バロウ(2022年、ピッツバーグ・スティーラーズ戦)、ライアン・タネヒル(2021年、ヒューストン・テキサンズ戦)、アンディー・ダルトン(2017年、ボルティモア・レイブンズ戦)、トム・ブレイディ(2011年、バッファロー・ビルズ戦)の4人のみだという。
ダーノルドはその仲間入りを果たしたいと考えている。
マクドナルドHCは「サムには、チーム全体に求めているプレーをしてもらいたいと思っている。それは、決断力があり、衝撃的で、容赦のないプレーだ」と述べ、次のように続けた。
「試合やプレーの中で何をしたいのかを明確に示さないと。そうすれば彼は思い切りやれるだろう。衝撃的というのは、実行力であり、細部の美しさであり、それを生かすための準備が基本動作に反映されていることを意味する。そして、それをやり続けるのだ。私たちは決して止まらないし、サムはそれらを体現している」
【RA】



































