ラムズWRナクアがライブ配信での反ユダヤ主義的なジェスチャーを謝罪
2025年12月19日(金) 09:55
現地18日(木)、ロサンゼルス・ラムズのワイドレシーバー(WR)プカ・ナクアがインターネット上の著名人であるアディン・ロスと“N3on”の名で知られるミカイル・ラフィクと行った最近のライブ配信中に反ユダヤ主義的なジェスチャーをしたことについて謝罪した。
ナクアは『Instagram(インスタグラム)』の投稿で次のようにつづっている。
「先日、ソーシャルメディアのライブ配信に出演した際、次にタッチダウンを決めたときのセレブレーションとして、ある特定の動きをするよう勧められた。その時点では、その行為が反ユダヤ主義的な性質を持ち、ユダヤ人に対する有害な固定観念を助長するものだとはまったく分かっていなかった。その行動によって不快に感じた方々には深くお詫びする。自分はいかなる形の人種差別、偏見、あるいは特定の集団に対する憎悪も決して支持していない」
ライブ配信中、ユダヤ人のロスがナクアにタッチダウン時のセレブレーションとして手をこすり合わせる動作を提案した。それはユダヤ人を貪欲な存在として表現する反ユダヤ主義的な固定観念を示すジェスチャーであり、ナクアはその動作を何度か繰り返した。
ロスから試合でそのセレブレーションをするかと質問されたナクアはその意思を示し、「約束する。任せてくれ」と答えている。
リーグは声明で「NFLはいかなる集団や個人に向けられた差別や侮辱的行為も強く非難する。反ユダヤ主義の継続的な拡大は世界規模で対処されなければならず、NFLはこの闘いにおいてパートナーと共に立ち向かい続ける。私たちのスポーツや社会に憎悪の居場所はない」と述べた。
ナクアの行動には非難が集まっており、カリフォルニア州第14選挙区選出のエリック・スウォルウェル下院議員も批判の声を上げている。
水曜日、カリフォルニア州知事選に出馬しているスウォルウェル下院議員はソーシャルメディアで「ボンダイビーチでの虐殺事件を受けてロサンゼルスのユダヤ人コミュニティは神経を尖らせている。その状況であいつ@AsapPukaは何をしたか? 木曜夜の試合で反ユダヤ主義的なタッチダウンダンスをすると約束したのだ。謝罪すべきだし、さもなければ降ろされるべきだ」とつづった。
ナクアはライブ配信中にNFLの審判に対する批判も口にした。
「審判は最悪だ」と語ったナクアはこう続けている。
「ルールの一部は・・・あいつらは・・・弁護士みたいなもんだ。テレビにも出たがっている。グループチャットで友達に“サンデーナイトフットボールで俺が映ったのを見た? P.I.(パスインターフェア)じゃなかったけど、俺がコールしたんだ”みたいなメッセージを送っていると思うだろ」
NFL選手は審判を公に批判した場合、罰金の対象となることがある。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチによると、ナクアは木曜夜にラムズ(11勝3敗)が敵地でシアトル・シーホークス(11勝3敗)と対戦した後、改めて自身の発言について説明する見込みだという。
2023年NFLドラフト5巡目指名を受けたブリガムヤング大学出身のナクアはラムズでの3年目を迎えている。今シーズンは第15週終了時点でレシーブ数(102回)とレシーブヤード(1,367ヤード)でチームトップに立ち、NFL全体でも2位につけている。また、タッチダウンレシーブ数(6回)ではWRデイバント・アダムスに次いでチーム内2位タイに位置している状態だ。
24歳のナクアは2025年シーズン終了後に契約延長の対象となる。NFLネットワークのイアン・ラポポートは先週日曜日、ナクアの契約を延長し、NFL屈指の報酬を誇るレシーバーにすることがラムズの“最優先事項”だと報じた。
【RA】



































