パッカーズ戦でのTDパスは「うまくいったと確信していた」とベアーズQBウィリアムズ
2025年12月22日(月) 13:22
クオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズは、ボールが手を離れた瞬間に手応えを感じていた。そして次の瞬間、シカゴ・ベアーズはまたしても劇的な展開を祝うことになる。
現地20日(土)夜、脳しんとうでQBジョーダン・ラブを途中で失ったグリーンベイ・パッカーズを相手に、ウィリアムズは延長戦でワイドレシーバー(WR)D.J.ムーアへ46ヤードのタッチダウンパスを成功させた。ベアーズは第4クオーター終盤に10点差を追い上げ、22対16で劇的な逆転勝利を収めている。
「うまくいったと確信していた」とウィリアムズは語った。
「オフェンスとしての信念があり、自信があり、勢いがあった。練習でも良い内容を積み重ねてきたし、ああいうプレーは何度も成功させている。練習とほとんど同じ感覚だった。プレーがコールされて、その瞬間が来たら、やるべきことをやるだけだ。まさに勝負どころだった」
NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区では、残り2試合で11勝4敗のベアーズが9勝5敗1分のパッカーズに対するリードを1.5ゲームに拡大。2週間前にランボー・フィールドで喫した敗戦の雪辱を果たした。今季、残り2分でビハインドから挙げた6勝目となり、その中でも最も信じ難い勝利だった。パッカーズの勝利確率は99%に達していた。
ベアーズはNFL最古のライバル対決で貴重な白星を手にし、2020年以来となるポストシーズン進出へ大きく前進した。プレーオフを含めると、2008年以降の対パッカーズ戦成績は7勝30敗と大きく負け越している。日曜日に宿敵QBアーロン・ロジャース率いるピッツバーグ・スティーラーズがデトロイト・ライオンズを下したことで、ベアーズはプレーオフ進出を決めた。
ヘッドコーチ(HC)ベン・ジョンソンは次のように語った。
「このチームは特別な集団だ。シーズン序盤からその感覚はあった。ラスベガス・レイダース戦やワシントン・コマンダース戦のような勝利を重ねる中で、信念が芽生えていくのを感じた。このチームは、コーチと選手を含めての話だが、本当に稀有な存在だ。心からそう思う」
キッカー(K)カイロ・サントスが残り1分59秒で43ヤードのフィールドゴールを成功させ、ベアーズは16対9まで追い上げた。続くプレーでベアーズはオンサイドキックを選択せざるを得ず、これをコーナーバック(CB)ジョシュ・ブラックウェルがリカバーしている。
そして残り24秒、ベアーズは同点に追いつく。第4ダウンの場面でウィリアムズがオールアウトブリッツをかわし、右コーナーのエンドゾーンで完全にフリーになっていたWRジャデイ・ウォーカーへ6ヤードのタッチダウンパスを通した。ジョンソンHCは2ポイントコンバージョンを選ばず、サントスによる同点のエクストラポイントを選択している。
延長戦では、パッカーズが敵陣36ヤードラインで迎えた第4ダウン残り1ヤードの場面で、控えQBマリク・ウィリスがスナップをファンブル。ベアーズが攻撃権を奪い返すと、その4プレー後、ウィリアムズが投じた決勝のタッチダウンパスを、CBキーショーン・ニクソンに密着された状態のムーアがキャッチし、スタジアムは歓喜に包まれた。
2週間前の対戦では、ニクソンがエンドゾーンでウィリアムズのパスをインターセプトし、パッカーズの勝利を決定づけていた。しかし今回は、試合の数日前に導入したプレーが実を結び、ベアーズが主役となった。
「やるべきことは走るだけだった。練習でやってきた通りに走って、練習と同じようにつなげる」とムーアは振り返る。
「それを試合でやっただけだ。あれをパッカーズ相手に決められたのは、本当に最高だった」
【R】



































