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【2016年第13週】カーディナルスが後半の点取り合戦を制す

2016年12月05日(月) 09:48

アリゾナ・カーディナルスのカーソン・パーマー【AP Photo/Ross D. Franklin】

現地4日(日)、アリゾナ・カーディナルスがホームのユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアムにワシントン・レッドスキンズを迎えて挑んだ第13週、NFC東地区3位のレッドスキンズが負ければ11連勝中のダラス・カウボーイズが早々とプレーオフ進出を決めるとあって注目された試合は両チームの攻撃陣が奮起し、点を取り合うシーソーゲームとなった。何度もリードするチームが入れ替わった試合は第4クオーターに2タッチダウンを挙げたカーディナルスに軍配が上がり、31対23で勝利をもぎ取っている。レッドスキンズが敗れたため、この時点でカウボーイズのプレーオフ進出が確定した。

カーディナルスは出だしから快調に飛ばし、ランニングバック(RB)デイビッド・ジョンソンがランで攻め込めばクオーターバック(QB)カーソン・パーマーもパスをつないで敵陣に前進。ジョンソンが中央突破を試みたものの、レッドスキンズ守備陣のヒットを受けてファンブルを喫してしまう。ただ、これをガード(G)マイク・イウパティがリカバーしており、カーディナルスのチャンスが続く。最後はジョンソンが1ヤードを押し込んでタッチダウンを決め、カーディナルスが先制した。

第2クオーターではレッドスキンズのQBカーク・カズンズがRBクリス・トンプソンに21ヤードパスを通すと、RBロブ・ケリーが19ヤードのハードランを披露。キッカー(K)ダスティン・ホプキンスが47ヤードのフィールドゴールを決めて3点を返した。どちらの攻撃陣も相手陣地に攻め込んでは行くものの、タッチダウンの決め手を欠き、それぞれがフィールドゴールを追加して前半終了。スコアは10対6でカーディナルスがリードしていた。

そろそろタッチダウンを狙いたい両陣営。まずはレッドスキンズの攻撃でQBカズンズがWRデショーン・ジャクソンに59ヤードのロングパスを通して一気にカーディナルス陣地に進入すると、最後はカズンズが自ら1ヤードを押し込んでこの試合初めてのタッチダウンをものにした。レッドスキンズに逆転を許したカーディナルスはQBパーマーのパスとRBジョンソンのランでテンポ良く敵陣に攻め込んでいくも、パーマーがサックされて10ヤードを失い、Kチャンドラー・カタンザロにフィールドゴールを託したが、53ヤードのキックは決まらず。

それでも、ディフェンシブエンド(DE)カライス・キャンベルがレッドスキンズのカズンズをサックしてファンブルを誘った後、アウトサイドラインバッカー(OLB)マーカス・ゴールデンがリカバーして再びチャンスを得たカーディナルスは、パーマーからWRマイケル・フロイドに6ヤードのタッチダウンパスが通り、4点のリードを築いた。しかしながら、レッドスキンズもすぐさま反撃に出る。QBカズンズが放ったパスをレシーブしたWRピエール・ギャルソンが28ヤード前進した後、レッドゾーンに駆け込んでいたWRジェイミソン・クラウダーを見つけたカズンズがミドルパスを通してタッチダウンを決めた。

後半に入ってシーソーゲームの様相を呈してきた試合はレッドスキンズが3点差をつけて第4クオーターを迎えたものの、カーディナルスのパーマーとジョンソンのホットラインがさく裂し、7点を追加してレッドスキンズを一歩上回る。これに対してレッドスキンズはフィールドゴールを返して追撃。1点差に迫った時点で試合時間は残り6分少々だ。

しかし、カーディナルスは次の攻撃でもリズムに乗って敵陣に進入し、WRのJ.J.ネルソンがエンドゾーンに向かって走る姿を見つけたQBパーマーはディープパスを投じる。見事にキャッチしたネルソンが42ヤードのタッチダウンをヒットさせ、エキストラポイントも獲得してレッドスキンズを突き放す。カウボーイズファンも固唾を呑んで試合展開を見守る中、レッドスキンズはQBカズンズがパスをつなぎ、TEバーノン・デービスには18ヤードのパスをヒットさせるなど順調にカーディナルス陣地に進んでいったが、カズンズがWRクラウダーを狙ったパスがコーナーバック(CB)パトリック・ピーターソンにインターセプトされてしまい、万事休す。カーディナルスがボールを持って試合終了を迎えた。

カーディナルスQBパーマーはパス46回中30回を成功させて300ヤード、3タッチダウン、インターセプトはゼロだった。RBジョンソンが84ヤードを走って1タッチダウンを決めている。

レッドスキンズQBカズンズは37回中21回のパスを成功し、1タッチダウン、1インターセプトをマークした。