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ラムズがHCフィッシャー、GMの契約を延長

2016年12月05日(月) 09:39

ロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチ、ジェフ・フィッシャー【AP Photo/Steven Senne】

また連敗モードに突入したロサンゼルス・ラムズではあるものの、少なくとも来シーズン終了までチームのヘッドコーチ(HC)ジェフ・フィッシャーがチームを去ることはなくなった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地4日(日)、『GameDay Morning(ゲームデイ・モーニング)』の中で、ラムズがHCフィッシャーと2年契約、2018年までの契約延長で合意したと報じた。

ラポポートによると、すでに本契約はプレシーズン中に同意済みであり、シーズンに入ってから実際の契約が結ばれたという。フィッシャーはニューイングランド・ペイトリオッツ戦に黒星を喫した後、自身が契約を延長したことを正式に認めている。

加えて、ラムズはジェネラルマネジャー(GM)のレス・スニードとの契約を2017年まで延長したことも分かった。これもラポポートが関係者から得た情報によるものである。

フィッシャーは今年、契約最終年を迎えていた。

フィッシャーの去就についてチームがこれまで何かを正式発表したことはなく、その契約延長については夏頃からさまざまな憶測が飛び交っていた。

NFLネットワークのスティーブ・ワイクとの談話の中で、ラムズのチーム最高執行責任者であるケビン・デモフは今回の契約延長に関して口を閉ざしていたものの、フィッシャーのコーチとしてのパフォーマンスを擁護する姿勢を見せ、次のように語っている。

「成績という一面だけを見てジェフのことを判断したがる者が多いが、今シーズン、彼が与えられた状況を考えれば、それはとんでもなく不公平なことだ。他のどのチームよりも状況が違っていたからだ。われわれは本拠地を移転した。オックスナードでワークアウトを行い、トレーニングキャンプはアーバイン、そして今はサウザンドオークスにいる。コーチや選手、家族までをも移動させたのだ。彼の見せたリーダーシップと一貫性は、今後見習うべきものだった」

フィッシャーがラムズを率いて最初の4年間に、チームは7勝8敗1分け、7勝9敗、6勝10敗、7勝9敗の成績を残した。現在4勝7敗のラムズは残りの4試合でかなり手強い相手を迎える。2008年以来、勝ち越したシーズンを経験していないフィッシャーが22年間のコーチキャリアで8勝以上を記録したシーズンはたった6度のみだ。

今週、かつてラムズに在籍した伝説的ランニングバック(RB)のエリック・ディッカーソンがフィッシャーのHC解任を望んでいるとの報道がなされ、メディアの視線は一挙にフィッシャーのもとに集まっていた。

この騒動にかかわらず契約延長に合意したフィッシャーは、少なくとも来シーズンが終わるまではラムズを率いることになる。