現地23日（日）、シンシナティ・ベンガルズがホームであるポール・ブラウン・スタジアムでフィラデルフィア・イーグルスと対戦した。ベンガルズのクオーターバック（QB）アンディー・ダルトンが堅実なクオーターバッキングを披露した一方、イーグルスのQBカーソン・ウェンツが3インターセプトと乱調し、試合は32対14でベンガルズが勝利した。

ベンガルズは第1クオーターにキッカー（K）マイク・ニュージェントのフィールドゴールで先制すると、続く攻撃で、QBダルトンからワイドレシーバー（WR）コディー・コーアに50ヤードパスが通ってゴール前まで迫り、最後はランニングバック（RB）ジェレミー・ヒルがエンドゾーンへと飛び込んでタッチダウン、10対0とする。

第2クオーターはイーグルスがQBウェンツからタイトエンド（TE）トレイ・バートンへのパスなどで前進するも、Kケイレブ・スタージスが51ヤードのフィールドゴールトライを右ポストに当ててしまい失敗。一方、ベンガルズはKニュージェントがフィールドゴールを決めた後、さらにQBダルトンからTEタイラー・アイファートへのタッチダウンパスで19対0と大きく突き放して後半に突入した。

ベンガルズは後半最初の攻撃シリーズでWRブランドン・ラフェルが41ヤードレシーブ、さらにタッチダウンパスもキャッチして26点のリードを築く。反撃したいイーグルスはWRポール・ターナーがランアフターキャッチで大きく前進し、フィールドゴール圏内まで攻め込むも、QBウェンツがプレッシャーを受けながら投じたボールはベンガルズのラインバッカー（LB）ボンタゼ・バーフィクトにインターセプトされ、攻撃権を失ってしまう。ベンガルズは得た攻撃権をKニュージェントがきっちりと決めてリードを広げた。イーグルスは直後のキックオフリターンでリターナー（R）ケンジョン・バーナーによる61ヤードのビックリターンでチャンスをつかむと、QBウェンツがTEザック・アーツへタッチダウンパスをヒットし、ようやく得点する。

第4クオーター、ベンガルズはパスを受けたRBレックス・バークヘッドがファンブル、イーグルスに反撃のチャンスを与えてしまう。しかし、QBウェンツがベンガルズのストロングセーフティー（SS）ショーン・ウイリアムスへのインターセプトにより、このチャンスを棒に振った。その後、イーグルスはベンガルズの攻撃をスリーアンドアウトに抑え、得た攻撃権でRBダレン・スプロールズがタッチダウンランを上げて29対14と追い上げる。さらに、オンサイドキックは失敗するも、イーグルスLBナイジェル・ブラッドハムが、ベンガルズオフェンスタックル(OT) ジェイク・フィッシャーの保持するボールをかき出す好プレーでファンブルを誘い、攻撃権を奪取。しかし、これをQBウェンツが本日３度目のインターセプトで台無しにしてしまい、反撃もここまでとなった。ベンガルズは試合終了間際にKニュージェントがこの日4本目のフィールドゴールを成功させて32対14で試合を終えている。

ベンガルズQBアンディー・ダルトンはパス31回中23回成功、332ヤード、2タッチダウン、インターセプトはなし。ファーストターゲットであるWRのA.J.グリーンをケガで欠く中、9人ものレシーバーにパスを投げ分ける堅実なリードで勝利に貢献した。ディフェンスではLBボンタゼ・バーフィクトが2インターセプトと活躍した。

イーグルスQBカーソン・ウェンツはパス60回中36回成功、308ヤード、1タッチダウン、3インターセプト。ターンオーバーで得たチャンスをインターセプトで失う悪循環でリズムをつかめなかった。

次週、ベンガルズはアウェーでクリーブランド・ブラウンズとの同地区対決、イーグルスはホームで同地区のワシントン・レッドスキンズを迎える。