レイブンズRBヘンリー、通算ラッシングヤードとTD数で歴代順位アップ
2025年12月28日(日) 22:48
ボルティモア・レイブンズのランニングバック(RB)デリック・ヘンリーが現地27日(土)に臨んだグリーンベイ・パッカーズとの試合で圧巻のパフォーマンスを披露し、41対24で勝利を収めるとともに、複数のNFL通算記録ランキングで順位をあげた。
第1クオーターに5ヤードランを決めたヘンリーは通算ラッシングヤードでトニー・ドーセット(1万2,739ヤード)を抜いて歴代10位に浮上。さらに、ハーフタイム直前には3ヤードのランでエンドゾーンに到達し、通算タッチダウンラン数でエイドリアン・ピーターソン(120)を抜いて歴代4位となった。
新たな節目に到達したことについて、ヘンリーは「本当に感謝しているし、祝福されている。神様はずっと自分に素晴らしいことを与えてくれている。キャリアを通して関わってくれたすべてのチームメイトやコーチのおかげで、こうした栄誉や成功を手にすることができた。心から感謝している。子どもの頃、名前を聞いて育ち、憧れていた選手たちと自分の名前が並ぶ。自分にとっては現実とは思えない瞬間で、これからもずっと大切にしていく」とコメントしている。
ヘンリーはパッカーズ戦を前に、ドーセットを抜くために64ヤード、ピーターソンを上回るためにタッチダウンランを3回必要としていた。エースクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンが不在の中、レイブンズがラン重視のゲームプランを採ったことで、ヘンリーは驚くほどのスピードでその条件を満たしていった。
レイブンズの2度目のドライブでドーセットを抜き、同じドライブ中にピーターソンに並ぶと、前半終了前にはタッチダウンランでハットトリックを達成してもいる。最終的に今回の試合はレイブンズ加入後で最高の内容となる36回のキャリーで216ヤード、4タッチダウンを記録。キャリア通算成績はラッシングヤード12,892、タッチダウンランは122回を数え、ほぼひとりでAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区優勝の可能性をつなぎ止めた形だ。
ヘンリーの活躍によってレイブンズは、サンデーゲームでクリーブランド・ブラウンズがピッツバーグ・スティーラーズを下せば、ポストシーズン生き残りを懸けてシーズン最終週を迎えられることになる。
ヘンリーはまた、「シーズン第18週に何かを懸けて戦える機会に恵まれたら最高だけど、結局のところはシーズンを強い形で終えることに集中するだけ。クリーブランドから少しの助けが必要だけど、それはそれとして仕方がない。何が懸かっているか、自分たちの立場は分かっている」とも話した。
今季はファンブルの問題に悩まされる場面もあり、ヘンリーにとって決して順風満帆なシーズンではなかったが、それでも将来の殿堂入りが確実視されるヘンリーは2025年に数多くの歴史を刻んでいる。
今季は自身7度目となる1,000ラッシングヤード到達の最中にあり、土曜日に決めた最初のタッチダウンで、NFL史上5人目として、13回以上のタッチダウンランを記録したシーズンを5度達成した選手となった。今季開幕以降、通算ラッシングヤードでは9人のレジェンドを抜いており、今季序盤にはタッチダウンラン数でジム・ブラウンとウォルター・ペイトンも上回っている。
次に視界に入っているラッシングヤードの目標はエリック・ディッカーソン(1万3,259ヤード)だ。タッチダウンラン数数でも、マーカス・アレン(123)に肉薄している。
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