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【2016年第13週】代役QBリンチがブロンコスを勝利に導き今季8勝目

2016年12月05日(月) 06:30

デンバー・ブロンコスのパクストン・リンチ【AP Photo/John Raoux】

現地4日(日)、ジャクソンビル・ジャガーズのホームであるエバーバンク・スタジアムに乗り込んだデンバー・ブロンコスが20対10でジャガーズを下した。第12週を終えて7勝4敗ながらオークランド・レイダースとカンザスシティ・チーフスに後れを取り、プレーオフ進出を果たす上で勝利必須のプレッシャーがかかっていたブロンコスがジャガーズを相手にきっちりと白星を勝ち取っている。

第1クオーターは両チームとも攻撃のリズムをつかめず、相手陣地に攻め入れないままパントの応酬が続く。試合時間10分以上が経過してようやくジャガーズがブロンコス陣地に前進するも、攻め切れずに結局パントでクオーター終了。ジャガーズ以上に攻撃が噛み合わないブロンコスは左足の捻挫(ねんざ)により欠場したエースクオーターバック(QB)トレバー・シーミアンに代わってドラフト1位指名の新人QBパクストン・リンチがオフェンス陣を率いたものの、序盤は思うようにボールをつなげなかった。

逆にジャガーズは徐々にペースをつかみ始め、第2クオーターではワイドレシーバー(WR)マーキス・リーに対するQBブレイク・ボートルスの17ヤードパスなどで敵陣に進み、フィールドゴールで先制を果たした。ブロンコス攻撃陣も直後のドライブで奮起。ランニングバック(RB)カプリ・ビブスが24ヤード、さらに10ヤードを走ってジャガーズ陣地に攻め込み、最後はRBデボンテ・ブッカーが押し込んでタッチダウンを決めている。先制したものの、すぐに逆転を許したジャガーズはQBブレイク・ボートルスのパスやリーとWRアレン・ロビンソンのランで敵陣に前進していくが、ボートルスがロビンソンを狙ったパスを相手コーナーバック(CB)クリス・ハリスにインターセプトされてしまう。その後、フィールドゴールで追加点を挙げたブロンコスが7点リードを保って前半を折り返した。

後半、ジャガーズの2度目の攻撃はボートルスがまたもインターセプトを喫し、パスをカットしてボールを手に入れたCBブラッドリー・ロビーがフィールドを51ヤード駆け抜けてリターンタッチダウン。ブロンコスがジャガーズを突き放しにかかる。第3クオーターはジャガーズが敵陣27ヤードまで進んで終了。

このチャンスを生かしたいQBボートルスはスクランブルからターゲットを探すも、最終的に自ら22ヤードを駆け込んでタッチダウンを決めた。そこからしばらくは両陣とも攻撃がまとまらず、パントの応酬が続くも、試合時間1分37秒でボートルスがブロンコスのディフェンシブエンド(DE)ジャレッド・クリックにサックされてファンブルを喫し、これをブロンコスのアウトサイドラインバッカー(OLB)シェイン・レイがリカバーして攻撃権がブロンコスに移る。この好機をフィールドゴールで締めくくったブロンコスが最後までジャガーズを寄せ付けずに試合を終えた。

ブロンコスQBリンチはパス24回中12回成功、104ヤードをマークするもタッチダウンはゼロ。RBブッカーは35ヤードを走って1タッチダウンを決めた。

ジャガーズQBボートルスはパス42回中成功したのは19回、181ヤードを投げてタッチダウン0、インターセプトは2回喫した。