バッカニアーズがグリザードOCを含む複数のコーチを解任
2026年01月09日(金) 09:19
トッド・ボウルズHC(ヘッドコーチ)のスタッフに5年連続で新たな攻撃コーディネーター(OC)が加わることになった。
現地8日(木)、タンパベイ・バッカニアーズがジョシュ・グリザードOCを1シーズンで解任したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、マイク・ガラフォロ、トム・ペリセロが報じた。
ラポポート、ガラフォロ、ペリセロによれば、バッカニアーズは2024年から在籍していたスペシャルチームコーディネーターのトーマス・マゴーヒーも解任したという。
その後、バッカニアーズはクオーターバック(QB)コーチのサディアス・ルイス、コーナーバック(CB)コーチのケビン・ロス、ラインバッカー(LB)コーチのチャーリー・ストロングの解任も合わせて発表した。
ボウルズHCは声明で「こうした判断は常に難しいものだが、今シーズンの残念な結果を受け、自分たちが掲げる高い基準を満たすためにコーチ陣の一部を変更する必要があった」と述べている。
「彼らは皆、多大な労力を費やし、努力してきたが、残念ながら今シーズンは結果が伴わなかった。私たちの目標は毎年チャンピオンシップを争うことであり、その期待に応えるためにこうした厳しい決断を下すのが私の責任だ。これまでチームの成功に貢献してくれたコーチたちに感謝するとともに、今後の活躍を祈っている」
また、バッカニアーズはシニアオフェンシブアシスタントであるトム・ムーアとセーフティ(S)コーチであるニック・ラポーネの引退を発表。87歳のムーアは62年間(NFLでは48年間)にわたって指導者を務め、1978年と1979年にピッツバーグ・スティーラーズで、2006年にインディアナポリス・コルツで、2020年にバッカニアーズで計4回のスーパーボウル制覇を経験している。
「トム・ムーアはコーチング界のレジェンドだ。彼をスタッフに迎えられたことは光栄であり、特権でもあった」とボウルズHCは声明で述べた。
「トムの膨大な知識とゲーム理解力は比類のないものであり、彼は過去7年間、コーチングスタッフ全体にとってかけがえのない存在だった。彼は常に独自の視点や非常に有益な洞察を提供し、コーチたちの試合準備を支えてくれていた。だが、私が最も恋しくなるのは、毎日彼と交わしていた個人的なやり取りだろう」
グリザードは2025年初めにパスゲームコーディネーターから昇格し、ジャクソンビル・ジャガーズのヘッドコーチに就任したリアム・コーエンの後任となった。しかし、コーエンやその前任者で現カロライナ・パンサーズHCデイブ・カナルスのように、バッカニアーズの攻撃コーディネーターを1年務めた後にヘッドコーチの座をつかむことは、グリザードにはできなかった。ボウルズHCが攻撃コーディネーターを解任するのは今回が2度目であり、2022年シーズン終了時にもバイロン・レフトウィッチを退任させている。
グリザードがプレーコールを担当した最初のシーズンの序盤、爆発的な攻撃力を発揮したバッカニアーズは、決定的な場面で結果を出す方法を見出し、最初の5試合中4試合で1ポゼッション差の勝利を収めた。シーズン序盤にMVP候補と目されていたQBベイカー・メイフィールドの華々しい活躍も、それに大きく寄与していた。しかし、序盤の好調は長くは続かず、接戦の末に勝利したシアトル・シーホークス戦でピークを迎えた後、アウェーゲームで惨敗したデトロイト・ライオンズ戦をきっかけに失速。その試合ではワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスが鎖骨骨折と脳しんとうで離脱しており、攻撃陣全体にとって困難な道のりが待ち受けていることを予感させる内容だった。
メイフィールドはカナルスやコーエンの下で毎年成績を伸ばし、2シーズン連続でパスヤードおよびタッチダウンパス数のキャリアハイを更新していたが、グリザード体制ではその流れも途絶えている。メイフィールドは3,693ヤード、タッチダウン26回という成績を収めたものの、パス成功率は63.2%に低下。いずれもバッカニアーズでの3年間で最も低い数値となった。攻撃陣では負傷者が相次ぎ、複数のオフェンシブラインマン(OL)やレシーバーが離脱するとともに、2024年シーズンに大活躍したランニングバック(RB)バッキー・アービングも長期離脱を余儀なくされていた。そうした中でチームを勝利に導けなかったメイフィールドは、シーズン第18週に雨に濡れながら辛勝したパンサーズ戦で疲れ切っている様子だった。
バッカニアーズ攻撃陣はグリザードの指揮下で、試合平均ヤード(320.4ヤード)で21位、試合平均得点(22.4点)で18位に終わり、前年の成績――試合平均ヤード(399.6ヤード)で3位、試合平均得点(29.5点)で4位――から大幅に数値を落とした。
低迷の一因はケガにあると言え、メイフィールドも非投球側の肩のケガを抱えながらプレーしていた。しかし、シーズン終盤に崩れたことで自身の立場が危うくなったと感じたボウルズHCにとっては、その続投を正当化するために変化が必要になったようだ。ボウルズHCは2026年も例年通り、新たな攻撃コーディネーター探しに乗り出すことになる。
【RA】



































