2度のプロボウル選出を誇るWRアダム・シーレンが13シーズンのキャリアに幕
2026年01月15日(木) 10:11
NFL入りする可能性が低かった状況から13シーズンにわたってプレーし、2度にわたってプロボウルに選出されたワイドレシーバー(WR)アダム・シーレンが現役生活に幕を下ろすことになった。
ピッツバーグ・スティーラーズがワイルドカードラウンドでヒューストン・テキサンズに敗れ、自身の2025年シーズンが終了したことを受け、シーレンは現地14日(水)にソーシャルメディアで現役引退を発表した。
35歳のシーレンは『X』に「なんて素晴らしい日々だったんだ! 13年間、本当に幸せだった! その間、多くの素晴らしい人々やメンターに恵まれたことには一生感謝する! 長年支えてくれた皆さんにも感謝している。それは俺と家族にとって、かけがえのないものだった!」と投稿している。
シーレンの引退は以前から予想されていたことであり、本人も昨年5月に「キャリアの終盤に差し掛かっている」と発言していた。その後、シーレンは2025年シーズン開幕直前に、最後にふさわしい舞台としてミネソタ・バイキングスにトレードされている。
シーレンがNFLでのチャンスをつかんだのもミネソタだった。2013年、ドラフト外フリーエージェントとしてNFL入りしたシーレンは、最初のシーズンをバイキングスの練習生として過ごし、その後の数シーズンは控え選手としてベンチを温めていた。そして2016年、WRステフォン・ディッグスの負傷をきっかけにチャンスをつかんだシーレンは、より多くの出場機会を得る準備ができていることを示した。
ほどなくしてシーレンは、2010年代後半のNFLで最も信頼でき、確実なキャッチ力を誇るワイドレシーバーの1人に成長した。
シーレンがブレイクを果たしたのは2017年シーズンであり、キャッチ91回で1,276ヤード、タッチダウン4回を記録してキャリア初のプロボウルに選出された。当時はチームも13勝を挙げ、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームに進出。シーレンは翌シーズンも実力を証明し、キャリアハイとなる113回のキャッチで1,373ヤード、タッチダウン9回をマークした。
2019年はケガで出場が制限されたものの、調子を取り戻した後は知的なルートランニングと得点力で存在感を高め、2020年には14回、2021年には10回のタッチダウンを挙げたシーレン。この間にドラフト1巡目指名を受けたWRジャスティン・ジェファーソンがバイキングスに加入すると、ジェファーソンが短期間でNFL屈指のレシーバーへと成長するのを助ける上で重要な役割を果たした。
ジェファーソンとシーレンのWRコンビは3シーズンにわたり効果を発揮していたが、バイキングスは2023年シーズンを迎えるにあたってサラリーキャップ上の判断により、シーレンを放出せざるを得なくなった。
シーレンは2023年にフリーエージェントとしてカロライナ・パンサーズと契約し、加入初年度にキャッチ103回、1,014ヤード、タッチダウン4回を記録。翌年もパンサーズでプレーしたが、34歳で迎えたシーズンはチームの再建期と重なり成績が振るわなかった。
その後、シーレンは2025年シーズン開幕前にトレードで再びバイキングスに加入したが、チームが序盤につまずいたことを受け、今季が現役最後のシーズンになると見越して他チームでのプレーを希望。バイキングスが放出の要請に応じた後、シーレンは12月初旬にスティーラーズから獲得された。
グリーンベイ・パッカーズ所属時にライバルだったクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースとともに、シーレンはシーズン終盤に活躍。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区制覇とプレーオフ進出をかけたシーズン第18週のボルティモア・レイブンズ戦では、3回のキャッチで43ヤードを獲得した。
シーレンの悲願だったスーパーボウル制覇への挑戦は、月曜夜のテキサンズ戦で大敗を喫したことで終わりを迎えた。NFLでの最後の試合で、シーレンはキャッチ2回、25ヤードを記録している。
最後のシーズンにポストシーズンでの栄光をつかむことはなかったものの、シーレンはドラフト外からキャリアをスタートさせた後に成功を収めた選手として最も素晴らしい例の1つだ。ミネソタ州立大学出身の無名ワイドレシーバーだったシーレンは、通算178試合の出場でキャッチ704回、8,497ヤード、タッチダウン64回という成績を残してキャリアを終えた。
【RA】



































