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キャップヒットの急増を控え、QBジャクソンと新契約の交渉を進めるレイブンズ

2026年01月15日(木) 13:46

ボルティモア・レイブンズのスティーブ・ビスシオッティオーナーとラマー・ジャクソン【AP Photo/Nick Wass】

ヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーとの決別というフランチャイズを大きく揺るがす決断の余波は静まったものの、ボルティモア・レイブンズにはもう1つ大きな課題が残っている。それはクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンとの契約延長だ。

ジャクソンは必ずしも新しい契約を結ぶ必要はない。年平均額(5,200万ドル/約82億4,603万円)で依然としてNFLの全クオーターバックの中で7位に位置しているからだ。しかし契約の構造上、ジャクソンのキャップナンバーは今オフシーズンに4,350万ドル(約68億9,812万円)から7,450万ドル(約118億1,402万円)に急増する予定であり、この金額は新年度におけるレイブンズの総キャップスペースの約25%を占めることになる。

レイブンズはジャクソンの契約を延長し、増加する予定のキャップナンバーを将来に先送りすることが可能だ。そうすればジェネラルマネジャー(GM)エリック・デコスタはロースターを強化するための貴重なキャップスペースを確保できる。これは単なる優先事項ではなく、実質的に必須の措置だ。

チーム公式サイトによると、オーナーのスティーブ・ビスシオッティは現地13日(火)に「私たちは新たな契約期間を設けたいし、ラマーもそれを理解している。彼は前回の契約と同様の条件を受け入れるだろう。年平均額は少し高くなるが、(2023年に)結んだ契約書に数字を当てはめるだけで済むことを願っている」と述べたという。

「それは私にとって切実な問題だ。フリーエージェント(FA)期間が控えているからね。その問題を抱えたままフリーエージェント市場に臨みたくない。それはラマーにはっきり伝えたし、彼も私の考えをしっかり理解してくれたと思う。エリックと協力し、前回のように4月まで問題が長引かないことを願っている」

契約延長以外にもコスト削減の手段はある。デコスタGMは契約を再構築し、契約にボイドイヤー(無効年)を加えることで、ジャクソンのキャップナンバーを2025年と同じ4,350万ドルに引き下げることが可能だ。しかしこれは、すでに2028年と2029年の2年間がボイドイヤー(1,250万ドル/約19億8,269万円のデッドキャップを含む)に設定されている問題を先送りするような措置に過ぎない。

NFLでサラリーキャップの操作はよく行われることだが、レイブンズが望んでいる方法ではない。レイブンズは2027年シーズン終了後に満了を迎える現行契約よりもさらに長期にわたり、ジャクソンを確保したいと考えている。

ビスシオッティは「そのお金で好きなようにやることはできるが、それは私たちが望むことではない」と語った。

レイブンズがこの問題を予見していた点は評価できる。デコスタGMは8月、ジャクソンとの交渉を「継続中」だと述べていた。一方のジャクソンは長くボルティモアにとどまりたいとの意向を強調していた。

12月下旬、ジャクソンは「もちろんだ、まったくその通りだ。どこからそんな話が出てきたのかも分からない」と話し、「今は勝つことに集中しないと。契約の話はシーズン後でも何でもいいけど、シーズン中は集中している」と続けていた。

今後の課題は、詳細を詰めること――ジャクソンが2023年に初めて大型の契約延長にサインする前、信じられないほど長引いたプロセス――と、デコスタGMが“いくつかの大型補強”を狙えるように余裕を作ることだ。

【RA】