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ファルコンズが新HCに元ブラウンズのケビン・ステファンスキーを指名

2026年01月18日(日) 16:36

クリーブランド・ブラウンズのヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキー【Perry Knotts via AP】

ケビン・ステファンスキーがヘッドコーチ(HC)の職に返り咲くまで、そう時間はかからなかった。

アトランタ・ファルコンズが、新HCとしてステファンスキーを採用すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、マイク・ガラフォロ、トム・ペリセロが現地17日(土)に報道。その後、チームからの発表があった。

オーナーのアーサー・ブランクは声明を通じ、次のように述べた。「われわれはケビン・ステファンスキーという、チームを未来へと導くための適切なビジョン、焦点と姿勢を持ったコーチを見つけることができた。あらゆるリサーチ、そして今夜の素晴らしい訪問を通じ、彼こそが現在のロースターにある才能を次のレベルへと引き上げ、新GM(ジェネラルマネジャー)のマット(ライアン)、そしてフットボール関係者と共に、既存の強固な基盤をさらに発展させ、新たな高みへと引き上げることができる人物だと確信している」

「彼はスタッフの編成についても素晴らしい計画を持っており、クリーブランドやミネソタで学んだ多くの出来事が、この瞬間のための準備となった。われわれの目的は試合に勝ち、毎年チャンピオンシップを争うこと。その共通の焦点は変わらない。ステファンスキーHCがその成功を達成するために必要なあらゆるサポートとリソースを提供することにコミットする。そのための仕事はすでに始まっている」

ステファンスキーは過去6シーズンにわたってクリーブランド・ブラウンズのHCを務めていた。その間に2度のプレーオフ進出を果たし、ポストシーズンで1勝2敗を記録してNFL年間最優秀コーチ賞を2度受賞している。2025年シーズンを5勝12敗で終えた後にブラウンズを解雇され、キャリア通算記録は45勝56敗となった。

ステファンスキーはまだ43歳、新ヘッドコーチを探していた他チームからも大きな関心を寄せられ、ボルティモア・レイブンズ、マイアミ・ドルフィンズ、ニューヨーク・ジャイアンツ、テネシー・タイタンズとも面談を行っていた。

ブラウンズ時代については評価が分かれている。過去2シーズンは合わせて8勝しかできなかったが、任期中にシーズン11勝を2度記録するという確かな成果も残しており、ブラウンズが今世紀に入ってからこの域に達したのはその2回切りだ。

これから加わるファルコンズも同様に苦境にある。彼らは2017年シーズンを最後にプレーオフから遠ざかっており、勝ち越しのシーズンもない。この10年間でチームが迎えるフルタイムHCはステファンスキーで4人目となる。

近年の状況は厳しいが、ファルコンズには楽観視できる理由もある。特に、ステファンスキーほどのコーチを迎えた今、その期待は大きい。

もちろん、体制が一新される以上、雰囲気は大きく変わることになるだろう。しかし、ファルコンズは2025年シーズンを4連勝で締めくくる力強さを見せた。その中にはタンパベイ・バッカニアーズへの逆転勝利や、ロサンゼルス・ラムズへの衝撃的な勝利も含まれている。

また、攻守両面で違いを生み出す強固な核となる選手がそろっているのも強みだ。攻撃陣では、ランニングバック(RB)ビジャン・ロビンソンとワイドレシーバー(WR)ドレイク・ロンドンがトップクラスの才能を誇る。タイトエンド(TE)カイル・ピッツを引き留めることができれば、彼はようやく脅威としての地位を再確立できるだろう。守備では、セカンダリーのA.J.テレルやゼイビア・ワッツ、フロントセブンに貢献するジェームズ・ピアースJr.、ジャロン・ウォーカー、ブランドン・ドーラスといったピースを中心に強化が可能だ。

ステファンスキーにとって最大の問題は、多くのチームと同様に、クォーターバック(QB)だ。

マイケル・ペニックスJr.はACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の部分断裂から回復中で、カーク・カズンズは契約の見直しに合意したため、フリーエージェント市場に出る可能性が高い。前体制がカズンズと巨額のフリーエージェント契約を結び、それから数カ月後の2024年ドラフトでペニックスJr.を全体8位で指名するという行動に出た挙げ句、現時点ではどちらも肩透かしに終わっているという難題を、ステファンスキーは引き継ぐことになる。

ペニックスは光るものを見せてはいて、アトランタが切望するフランチャイズQBに成長する可能性は十分にあるが、新コーチが選択肢を検討せざるを得ないほどの不安定さも見受けられた。クリーブランドでは完璧なパートナーとなるQBを見つけることができなかったステファンスキーだが、幸運なことに、QBと心を通わせる能力については証明済みだ。

ステファンスキーのブラウンズ時代のQBはベイカー・メイフィールドから始まり、2022年シーズン前にはチームがデショーン・ワトソンの獲得に全力を注いだが、ワトソンはシーズン最初の11試合で出場停止処分になってしまった。その後もケガが相次ぎ、ステファンスキーはジャコビー・ブリセット、ジョー・フラッコ、ジェイミス・ウィンストン、そして2025年には再びフラッコを起用した後にルーキーのディロン・ゲイブリエルやシェドゥーア・サンダースなど、多数のQBを駆使することになった。5人の異なる先発QBを起用しながらプレーオフに進出した2023年シーズンには、自身2度目の年間最優秀コーチに選ばれている。

もちろん、頼れる1人を見つけることが理想だろうが、一方で複数のQBをうまく回していく手腕も証明済みだ。

ペニックスJr.でいくのか、他の誰かにすべきなのかを見極めることが、ステファンスキーにとって最優先事項の1つとなる。ファルコンズではブラウンズの時よりもそれがスムーズに進むことが期待されている。

いずれにせよ、ファルコンズは意中の人物を手に入れた。攻撃志向のコーチを迎えて再びフレッシュなスタートを切ることに、新たな希望が生まれている。

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