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QBスティッドハムに“最大限の信頼”を寄せるブロンコスRTマクグリンチー

2026年01月20日(火) 13:45

デンバー・ブロンコスのジャレット・スティッドハム【AP Photo/Godofredo A. Vasquez】

クオーターバック(QB)ボー・ニックスが足首を骨折したという知らせは、デンバー・ブロンコスが現地18日(土)にディビジョナルラウンドのバッファロー・ビルズ戦で延長戦の末に手に入れた勝利に暗い影を落とした。

しかし、ブロンコスのオフェンシブラインで活躍している選手の1人は、QBジャレット・スティッドハムが代役として出場し、ニューイングランド・ペイトリオッツとのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームでブロンコスの運命を好転させることに疑いを抱いていないようだ。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』のニック・コスミダーによると、ライトタックル(RT)マイク・マクグリンチーは月曜日にスティッドハムについて「彼はこの状況で誰よりも準備が整っているし、実力もある。確実にクオーターバックとしてプレーできる。全力でプレーするに違いないと確信している」と語ったという。

マクグリンチーがバックアップQBを全面的に支持する姿勢は、今まさにブロンコスがロッカールームのリーダーに求めているものだ。そして、スティッドハムが必死にプレーすることも、先発QB不在の中でペイトリオッツを倒すために必要なことだと言えよう。

守備こそがブロンコスの得意分野だが、ニックスは2024年に加入して以来、攻撃陣の要として活躍し、2016年から2023年までプレーオフから遠ざかっていたチームを2年連続でプレーオフ進出に導いてきた。

今シーズン、パスアテンプト(612回)でリーグトップに立ったニックスは、3,931ヤード、タッチダウン25回、インターセプト11回をマーク。重要な局面で力を発揮する選手として、どのような状況でもチームに希望をもたらし、7回の決勝ドライブを成功させている。ビルズ戦では、試合の後半に73ヤードの逆転タッチダウンドライブをけん引。延長戦でも勝負を決定づけるフィールドゴールドライブを演出した。

ニックスは最後のドライブにおける左方向へのデザインランで足首を骨折したが、その事実が明らかになったのは試合後のことだった。

マクグリンチーはニックスの負傷を後から知ったときの心境を“信じられないほど胸が痛んだ”と振り返ったが、2023年以降にプレシーズン以外でパスを投げてこなかった状況で先発を任されるスティッドハムに対しては“最大限の信頼”を寄せていると語った。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、29歳のスティッドハムがAFCチャンピオンシップゲームで先発出場すれば、1972年のロジャー・ストーバック以降、シーズン初先発をカンファレンスチャンピオンシップゲーム以降で果たす初めてのクオーターバックになるという。

とはいえ、スティッドハムには経験がある。2023年シーズンには、ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンがラッセル・ウィルソンをベンチに下げて決別の意思を示したことを受け、スティッドハムが最後の2試合で先発を務めた。スティッドハムはそのシーズンにパス66回中40回成功で496ヤード、タッチダウン2回、インターセプト1回を記録。先発した試合の成績は1勝1敗だった。

スティッドハムの起用にはストーリー性もある。第60回スーパーボウルへの道のりを阻もうとしてくるチームは、スティッドハムをドラフトで指名したチームだからだ。

ペイトリオッツは2019年ドラフトの4巡目でスティッドハムを指名したが、スティッドハムがペイトリオッツで先発出場することはなかった。

そして今、信じがたいことに、スティッドハムはキャリアで初めて先発するプレーオフゲームで、かつての所属先を打ち砕くチャンスを手にしている。マクグリンチーをはじめとする最高峰の守備陣、そしてブロンコス全体が、その実現を全力で後押しするだろう。

【RA】