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QBダートとの取り組みに意欲を見せる新ジャイアンツHCハーボー

2026年01月21日(水) 11:29

ニューヨーク・ジャイアンツのジョン・ハーボー【AP Photo/Adam Hunger】

現地20日(火)、ジョン・ハーボーが正式に新ヘッドコーチ(HC)として紹介されたことでニューヨーク・ジャイアンツの施設は活気に包まれた。それは、NFLで最も歴史のあるフランチャイズの1つが再建に向けて動き出す瞬間となった。

ジャイアンツはトム・コフリンが12シーズンにわたって指揮を執り、2度のスーパーボウル制覇を成し遂げた後、後任を見つけるのに苦戦している。2016年以降にプレーオフで勝利したのは1度だけであり、その間に4人のフルタイムヘッドコーチを起用してきた。

ハーボーは火曜日に報道陣に対し、この職務を「任されることは大きな名誉」だとコメント。ボルティモア・レイブンズのヘッドコーチを約20年にわたって務めてきたハーボーは、このポジションを望んでいた。

ハーボーは「この仕事が欲しかった」と話している。

「マーラ氏(ジャイアンツオーナー)にもそう言ったと思う。この仕事を望んでいたし、アメリカ最大のスポーツで最高の舞台に立ちたかった。課題は理解しているし、期待されていることも分かっている。ファンが勝者を渇望していることもだ。私たちの使命はただひとつ、ニューヨークで世界王者と呼ばれる権利を勝ち取ること。そして、私たちはそれを成し遂げるつもりだ」

ハーボーはレイブンズのヘッドコーチを務めた18年間で12回のプレーオフ進出と第47回スーパーボウル制覇を果たしたが、今季のプレーオフ進出を逃したことを受けて1月6日に解任された。

そして、豊富な経験とチームを優勝に導いた実績を携えてニューヨークにやって来た。

チーム史上21人目のフルタイムヘッドコーチとしてハーボーを採用したジャイアンツにとって、ヘッドコーチとしてスーパーボウルで優勝した経験を持つ人物を起用するのは初めてのことだ。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、1つのフランチャイズでハーボーより長く指揮を執った後、別のチームに移ったヘッドコーチは、グリーンベイ・パッカーズの指揮官を29シーズンにわたって務めた後にアリゾナ・カーディナルスに加入した殿堂入りコーチのカーリー・ランボーだけだという。

ハーボーはヘッドコーチとしてレギュラーシーズンに通算180勝を挙げ、歴代14位につけている。現役コーチの中でこの数字を上回っているのは、カンザスシティ・チーフスのアンディ・リードHC(279勝)とデンバー・ブロンコスのショーン・ペイトンHC(184勝)だけだ。

ハーボーのジャイアンツ加入は、フィラデルフィア・イーグルスで13シーズンにわたって成功を収めた後、2013年にチーフスに移ったリードのケースと似ている。リードはその後、3度のスーパーボウル制覇を成し遂げ、キャリアの第二幕でクオーターバック(QB)パトリック・マホームズとともにリーグで最新の王朝を築いた。

2008年にレイブンズに加わる前、イーグルスでリードのスタッフとして活動していたハーボーは、ジャイアンツで同様の成功を収めることを目指している。

「アンディは口数が少なく、私にくれた4語は“Change can be good(変化も良いものだ)”だった。彼はそう言った。変化するのも良いことだと。彼は私たちを思って興奮し、熱くなっていた。彼は良い友人なんだ」と語ったハーボーはこう続けた。

「こうするのはどうだろうか。今すぐあのやり方を取り入れるんだ。彼がカンザスシティでやったことだ。そうしよう」

63歳のハーボーはチームに安定感をもたらす存在だ。ハーボーが指揮を執った約20年間で、レイブンズが起用した先発クオーターバックは、第47回スーパーボウルMVPに輝いたジョー・フラッコと、レギュラーシーズンMVPを2度受賞したラマー・ジャクソンの2人だけだった。

ジャイアンツのQBジャクソン・ダートはルーキーシーズンに大きな可能性を示し、タッチダウン24回(パス15回、ラン9回)、パサーレーティング91.7を記録。開幕から2勝8敗にとどまったことを受けてブライアン・ダボールHCが解任されるという暗いシーズンの中で、ダートの登場は唯一の救いとなっていた。そして、ドラフト1巡目指名を受けたダートの活躍によって、ジャイアンツのHCポジションはNFLの中でも特に魅力的なポストとなった。

22歳のダートとの取り組みを始めることに“ワクワクしている”と明かしたハーボーは、次のようにコメントしている。

「間違いなく、まずはクオーターバックだ。チームはクオーターバックを軸に構築するもので、選手とその得意分野を中心に構築するんだ。私は彼のプレースタイルを気に入っているし、才能やスキルセット、これまでの実績も評価している。しかし、それ以上に彼の人柄と姿勢にひかれている。フットボールがすべてなのだろう。あの若者はフットボールを愛し、常にフットボールの話をしたがる。私もそうだった。だから彼とは素晴らしい会話がたくさんできるはずだ。早く一緒に仕事を始めたくてたまらない」

ジャイアンツはダートを中心に、ワイドレシーバー(WR)マリク・ネイバースやレフトタックル(LT)アンドリュー・トーマスなど、豊富な人材を擁している。また、守備陣にもラインバッカー(LB)ブライアン・バーンズやディフェンシブタックル(DT)デクスター・ローレンス、LBケイヴォン・ティボドーといった主力選手を抱え、セカンダリーにも才能のある選手がそろっている。

自身にどのような期待が寄せられるかを理解しており、短期間でチームを立て直せると見込んでいるハーボーは、次のように語った。

「勝つチャンスはあるし、選手たちのことも気に入っている。映像を見ることもできた。私は彼らのプレー方法が好きだし、プレースタイルも気に入った。フィジカルでタフなところが良いし、成功したいという気持ちや、仕事に取り組む意欲もある。だから間違いなく、私たちにもやれる。すべての試合で勝つこと、それが私たちの目標だ。つまり、1試合ずつ取り組み、すべての試合で勝てるように戦う。そうなることを期待しているし、実現させる見込みだ。だが、そうした期待を抱く権利を獲得しなければならない。それはどう取り組み、どう準備し、どんなチームになるかによって決まる」

コーチングスタッフの編成に関しては、まだ課題が残っている。ハーボーはそのプロセスを水曜日に始めると明かしつつ、レイブンズ時代を共にした一部のスタッフを連れてくる可能性があることを示唆した。

ハーボーはレイブンズでの経験から“多くのことを学んだ”と述べた一方で、フットボールチームに対する自信のビジョンと原則は“揺るぎないもの”だと強調。レイブンズはハーボーの指揮下で安定的に成功を収めてきた。だからこそ、ジャイアンツはNFLトップレベルの契約金額でハーボーを採用することを決めた。

自身が構想するジャイアンツ像について「同じ視点でフットボールを捉える仲間たちの集まりだ」とハーボーは話している。

「同じやり方で一緒にプレーしたいと思う仲間たちの集まりだ。絶え間ない絆があり、お互いを支え合い、隣のやつが諦めないから自分も簡単にはあきらめない。こうした信念のすべてが、日々の行動を通じてチームの文化を形作るんだ。いいか? そうやって一緒に築いていくんだ」

【RA】