マクダーモットHCの解任はブロンコス戦での敗北を受けて決めたとビルズオーナー
2026年01月22日(木) 11:27
またしてもプレーオフ敗退を喫したことを受け、バッファロー・ビルズは現地19日(月)にコーチの変更を決定し、水曜日にその理由を説明した。
ビルズのオーナーであるテリー・ペグラは9年にわたってヘッドコーチ(HC)を務めたショーン・マクダーモットに感謝の意を示した。マクダーモットは約20年にわたってプレーオフ進出を逃した苦難の時代を終わらせ、ビルズを毎年のように優勝候補となるチームへと変貌させた人物だ。しかし、ペグラはたった1つの経験から変化の時が来たと確信したと認めている。
水曜日、ペグラは報道陣に対して「新しいコーチを迎える判断は、デンバーでの試合結果に基づいて下した」と説明した。
「あの試合後のロッカールームを見てもらいたい。中を見渡してまず目に入ったのはうなだれて泣いているクオーターバックの姿だった。他の選手やコーチの顔も見た。私はジョシュ(アレン)のもとへ歩み寄ったが、彼は私の存在にすら気づかなかった」
「まず彼に言った言葉は“あれはキャッチだった”だ。私が何を言っているのか、みんな分かっているだろう。彼は返事をせず、ただ泣き続け、抜け殻のようだった。彼はあの試合に勝つために全力を尽くした。そして周りを見渡すと、他の選手たちも同じだった」
「ジョシュの記者会見での痛ましい表情を見て、その苦しみを感じた。私たちはもっとうまくやれるし、必ず成長できると信じている」
延長戦の末に33対30でデンバー・ブロンコスに敗れた試合では、ターンオーバーが多発し、その悔しさは数カ月にわたって尾を引くだろう。この試合はビルズにとって、これまでの指導体制に終わりを告げると同時に、常にスーパーボウル出場を目前にしながらあと一歩のところで及ばないチームに新たな危機感をもたらすものとなった。
今季のビルズを取り巻く状況を考えれば、その敗北はさらに深刻なものだと言える。パトリック・マホームズ率いるカンザスシティ・チーフス、ラマー・ジャクソン率いるボルティモア・レイブンズ、さらにはジョー・バロウ率いるシンシナティ・ベンガルズといった、ビルズにとっておなじみのライバルたちはいずれもポストシーズン進出を逃し、ビルズがついにAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の頂点に立つ道が開かれたかのように思われた。
しかし、ビルズはキャリア2年目のQBボー・ニックス率いるブロンコスに敗北。それはペグラにとって受け入れがたいことだった。試合の後のロッカールームで落胆する選手たちの頬を涙が伝うのを見たペグラは、結果を踏まえて行動に出た。
マクダーモットがビルズを負のスパイラルから救い出すことはできないと確信したと示唆したペグラは、「チームの指導者はフィールドとロッカールームで、あの瞬間からどこへ向かうのか――またプレーオフで失敗するのか――と考えた。だからこそ、ショーンを解任する決断を下したのだ」と述べている。
今回の解任は、ビルズがマクダーモットに責任の一端があると見なしていることを示唆しているが、多くの関係者は攻守両面でロースターに欠陥があったことが敗退の大きな要因だったと指摘している。それにより、ペグラがマクダーモットを解任したその日に、ジェネラルマネジャー(GM)ブランドン・ビーンの続投に加え、フットボール運営部門社長という新たな肩書を与えたことには疑問が投げかけられている。
水曜日の記者会見で隣に座っていたビーンに対する信頼は揺らいでいないと強調したペグラは、次のようにコメントした。
「隣に座っているブランドン・ビーンと、彼がこのフランチャイズを立て直すために成し遂げてきた仕事に自信を表明したい。フランチャイズとしてやってきたことすべてをここで弁護するつもりはないが、要するに私たちはここに優秀な人材を集めてきた」
「私たちのフランチャイズに対する批判があるのは承知している。5、2、3、2、2、2、6という数字の意味を知っている人はいるか? これは過去7年間のプレーオフでのシード順位だ。5、2、3、2、2、2、6。組織がこのような記録を残せるのは、優れた組織であり、優れた選手を抱えているからだ。良いロースターがなければ、このような結果を出すことはできない」
ペグラがビーンGMの功績、すなわちビルズを常に優勝争いに絡むチームへと変貌させたことを認めるのは正しいが、2025年の戦力が過去5年間で最も低い水準だったことは指摘しておく必要がある。負傷者が続出したことでワイドレシーバー(WR)陣の層の薄さが露呈した――ステフォン・ディッグスの退団後、2024年ドラフト全体33位で指名したキーオン・コールマンで穴埋めを試みたものの、真のエースターゲットは不在だった――だけでなく、ディフェンシブエンド(DE)ジョーイ・ボサといった守備陣の新戦力も、最も重要な試合で成果を出せなかった。さらに、チームの人気選手であるコーナーバック(CB)トレデイビウス・ホワイトも、ワイルドカード週末のジャクソンビル・ジャガーズ戦では不可欠な存在であることを証明したものの、ディビジョナルラウンドでは重要なプレーでミスを犯している。スナップ直後にブロンコスのWRマーヴィン・ミムスにかわされたホワイトがディフェンシブパスインターフェアを犯したことは、ブロンコスに決勝フィールドゴールを蹴るチャンスを与えることにつながった。
その一連の流れと、アレンのインターセプト(この判定についてはビルズファンやペグラがいまだに異議を唱えている)が重なり、ビルズは嫌というほどよく知っている結末を迎えた。そして今回は、プレーオフで味わったあまりに大きな痛みの結果としてヘッドコーチが解任された。
「不適切な判定を理由にコーチを解任したわけではない」とペグラは述べている。
「あのロッカールームに入ってもらえれば分かると思うが、私たちはまさに毎年恒例となっている“プレーオフの壁”にぶつかったと感じた。残り13秒。フィールドゴールの失敗。あのキャッチ。だからあのときロッカールームで、今の戦力でここからどこへ向かうのか、と思った。それが判断を下した理由だ」
とはいえ、ビルズを競争力のあるチームに押し上げたフロントオフィスを維持する意向のペグラは、コーチの交代によってこの5年間で繰り返し立ちはだかってきた壁を乗り越えられると確信している。
「私たちのロースターには、ブランドンやスカウト担当者が長年積み重ねてきた努力が直接反映されている。取引や選手、結果について不満を言う人はいるかもしれないが、結局のところ、長きにわたって成功を収めてきたのは、私たちが正しいことをしている証拠だ」と語ったペグラはこう続けた。
「私たちはバッファローにスーパーボウルをもたらすことに集中している。ジョシュ・アレンというMVP級のクオーターバックもいる。コーチ探しを順調に進めていくのも楽しみだ。この仕事は非常に魅力的だと分かっている。すでに連絡も受けており、そのプロセスを始めるつもりだ」
マクダーモットを解任するタイミングが遅かったため、ビルズは今回の採用サイクルで有力候補となっていたジョン・ハーボーとケビン・ステファンスキーを獲得する機会を逃した。両者はそれぞれニューヨーク・ジャイアンツとアトランタ・ファルコンズのヘッドコーチに就任している。アレンの存在により、ビルズがHCを探しているチームの中で最も魅力的な選択肢となっていることは間違いない。
次の採用を成功させられるかどうかは、ビーンGMやペグラをはじめとするビルズ組織全体にかかっている。アレンのキャリアの行方もその採用に左右されるかもしれない。
ビーンGMは「うちには、ここで8シーズン目を終えたMVPクラスのクオーターバックがいる。私たちは彼をスーパーボウルに導き、バッファローに優勝をもたらす手助けをしなければならない」と話している。
「今ここに集まっている理由の一部は最悪だ。ヘッドコーチを解任したという、今週の出来事について話し合わなければならないからだ。罪悪感があるし、責められるべき点もある。責任も感じている。誰かを非難するつもりはない。もっと上手くやれた部分があると分かっているし、私たちは常に成長を目指している。それは変わらない。もし来季もスーパーボウル制覇を果たせず、私がここで現状と課題について説明することになれば、さらに改善すべきことがあるということだ」
「ここでの目標はバッファローに優勝をもたらすこと。私たちは頂点に立たなければならない。その第一歩は次のヘッドコーチを見つけることから始まる」
【RA】



































