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ビルズOCジョー・ブレイディが次期HCに昇格

2026年01月28日(水) 09:01

バッファロー・ビルズの攻撃コーディネーター(OC)ジョー・ブレイディ【AP Photo/Adrian Kraus】

バッファロー・ビルズは次期ヘッドコーチ(HC)を手広く探していたが、最終的には内部昇格を選んだ。

現地27日(火)、ビルズが攻撃コーディネーター(OC)ジョー・ブレイディをヘッドコーチに昇格させたことを発表した。

ブレイディがビルズの指揮官に就任することを最初に報じたのは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、マイク・ガラフォロ、トム・ペリセロだ。

チームによると、36歳のブレイディは新たな職に就くにあたり、5年契約を結んだという。

ブレイディの起用により、ビルズは最も重要な戦力であるクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンと、その指揮官との継続性や親和性を維持できる。2023年シーズン途中にケン・ドーシーが解任されたことを受けて昇格したブレイディは、過去2年半にわたりビルズの攻撃コーディネーターを務めてきた。ブレイディの影響はほぼ即座に表れ、より伝統的なスタイルでのランプレーを重視する方針を固めた結果、オフェンスのバランスが整い、ランニングバック(RB)ジェームス・クックが3シーズン連続で1,000ヤードを突破するなど活躍を遂げる道が開かれた。また、それによって――おそらく最も重要な点として――アレンにかかる負担の一部が軽減している。

とはいえ、ビルズがコーチ交代を正当化できるほど、新たな方向へ十分に舵を切ったのかという疑問は残る。ブレイディは4シーズンにわたってショーン・マクダーモットの下で働いてきた。マクダーモットは先週、ディビジョナルラウンドでデンバー・ブロンコスに延長戦の末に敗れたことを受けて解任された。ブレイディの起用は、元ビルズOCでニューヨーク・ジャイアンツのヘッドコーチを務めていたブライアン・ダボールを呼び戻した場合と比べて、理論上の変化はさらに小さいものと言える。

ビルズは、なかなか手の届かないスーパーボウル制覇に向け、進む方向性自体は正しかったものの、指導体制の刷新だけが必要だと感じていたのかもしれない。もしそうであれば、狙いどおりの選択をしたと言える。ブレイディの昇格により、チームが将来的に不可欠と判断するスタッフを引きとめる可能性は高まるはずだ。

ブレイディの起用はこの2年で急きょ解任されたヘッドコーチの後任として、攻撃コーディネーターが内部昇格した最新の事例だ。2025年1月にはダラス・カウボーイズも似たような手法を取り、マイク・マッカーシーと決別した後に攻撃コーディネーターを務めていたブライアン・ショッテンハイマーを昇格させてトップの座に据えた。ショッテンハイマーの攻撃戦略により、カウボーイズは2025年シーズンに試合平均のトータルヤード、パスヤード、ファーストダウン獲得数でNFL2位、得点では7位にランクインした。

しかし、カレッジフットボールとプロフットボールの両方を追っている人々にとっては、ブレイディの出世は従来の採用プロセスというよりも運命の産物のように映るだろう。ニューオーリンズ・セインツでショーン・ペイトンの下、オフェンシブアシスタントとして2シーズンを過ごした後、2019年にルイジアナ州立大学(LSU)でパスゲームコーディネーター(すなわち空中戦の戦略立案者)を務めたブレイディは、カレッジフットボール史上屈指の生産性と破壊力を誇るパス攻撃を指揮した。その結果、LSUタイガースはSEC(サウスイースタン・カンファレンス)制覇を含む15勝無敗の圧倒的なシーズンを送り、CFP(カレッジフットボール・プレーオフ)ナショナルチャンピオンシップでも大差での勝利を挙げてシーズンを締めくくった。

ブレイディが率いたオフェンスからは、クオーターバックのジョー・バロウやワイドレシーバー(WR)のジャスティン・ジェファーソン、ジャマール・チェイスという、NFLのスター選手として活躍している3人が輩出された。即座に天才的な攻撃指揮官と見なされるようになったブレイディは、2020年にLSUのスタッフから飛躍を遂げ、当時の新HCマット・ルールが率いるカロライナ・パンサーズの攻撃コーディネーターに就任した。

ルールHC体制が失敗に終わったことで急速な出世も頭打ちとなり、ブレイディは2022年にバッファローでキャリアを立て直すことになったが、アレン率いるオフェンスで影響力を発揮するのにそう時間はかからず、ヘッドコーチの有力候補として再び注目されるようになった。

結局、ブレイディがその野望を実現するために再び荷物をまとめて引っ越す必要はなかった。今回の動きがビルズに必要な変化をもたらすかどうかに注目だ。

【RA】