レイダースHC就任報道ではなくスーパーボウルに集中するシーホークスOCクビアック
2026年02月03日(火) 15:53
クリント・クビアックは次の仕事について話すことにまだ興味がない。
『NFL.com』が第60回スーパーボウルのオープニングナイトで、ラスベガス・レイダースの次期ヘッドコーチ(HC)に就任するとの報道内容を認めるかと尋ねたところ、クビアックは否定し、現地8日(日)に挑むニューイングランド・ペイトリオッツ戦に集中していると語った。
「私はスーパーボウルでシーホークスを指揮する。今考えているのはそのことだけ。スーパーボウルで指揮を執る準備はできている。今週や今回の試合が楽しみだ」とクビアックは述べた。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが週末に報じたところによると、レイダースはヘッドコーチの最有力候補としてクビアックに狙いを定めているという。ただし、契約発表が可能となるのは、2月8日(日)に第60回スーパーボウルが行われた後だ。
クビアックは2013年にミネソタ・バイキングスのクオリティコントロールコーチに就任し、NFLの指導者としてキャリアを開始。その後は父ゲイリーの下で、2016年から2018年までの3シーズンをデンバー・ブロンコスの攻撃アシスタントとして過ごした。バイキングスにクオーターバック(QB)コーチとして戻った後、2021年にバイキングスで初めて攻撃コーディネーターに就任。ブロンコス(2022年)とサンフランシスコ・49ers(2023年)でパスコーディネーターを経験した後、この2年はニューオーリンズ・セインツ(2024年)とシーホークスで連続して攻撃コーディネーターを務めている。
クビアック本人は自身の去就について語ろうとしなかったが、他の関係者はよりオープンな態度をとっている。シーホークスのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダーもその1人で、月曜夜に配信されたNFLネットワークの番組『The Insiders(ジ・インサイダーズ)』でクビアックが退団する可能性をほのめかした。
シュナイダーGMは「(マクドナルドHCは)素晴らしい人材を雇っている。もちろん、今はクリントがレイダースに行くのが目に見えているが、彼はスタッフをそろえるうえで素晴らしい仕事をした」とさりげなく語った。
クリントOCがシーホークスのスーパーボウル進出に与えた影響について尋ねられたマクドナルドHCは、その質問を避けることなく、次のように述べている。
「クリントの件は明らかだ。すでに言った通り、コーチがキャリアの次の段階へ進む機会を得るのは喜ばしいことだ。彼は素晴らしい人物であり、優れたコーチだから、少し複雑な気持ちではある。だが、うちには素晴らしいコーチがたくさんいる。彼らにも機会が巡ってくるだろう。シアトルを誰もが憧れる場所にしたい。選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できる場所であるだけでなく、コーチ陣にとっても成長し、能力を伸ばせる場所にしたいんだ。とはいえ今は試合に集中している。そういうことは試合後に考えればいい。つまり、コーチングスタッフの構築とか、そういうことは全部、来週になってから考えることだ」
クビアックはQBサム・ダーノルドの復活に少なからぬ影響を与えてきた。ダーノルドがブロック・パーディーのバックアップQBだった2023年にクビアックも49ersに所属し、パスゲームコーディネーターを務めていた。ダーノルドの復調が始まったのはそこからだ。そして2人は今、重要な役割を担ったうえで再びスーパーボウルの舞台に立とうとしている。
自身のキャリアに役立っているのはクビアックの戦術だけでなく、日々の努力でコーチが示す模範だと明かしたダーノルドは、次のようにコメントした。
「彼は信じられないほど素晴らしかった。2023年にクビアックと一緒にいたときに学んだことは戦術面だけじゃない。コーチとしても、人としても彼から学んだ。その根性をね。彼はとんでもない時間に起き、朝の4時や4時半には施設に来て、誰よりも遅くまでいる。とにかく努力家で、フットボールを愛しているし、とても誠実な人だ。選手たちに率直に接してくれるところは、俺自身を含む多くの選手が本当に感謝している」
その努力はクビアックがラスベガスで成功するのに大いに役立つだろう。
クビアックはシアトルに新たな手法をもたらし、選手たちの能力を引き出した。2024年に得点で18位、獲得ヤードで14位だった攻撃陣は、クビアックの指揮下で得点3位、獲得ヤード8位に躍進している。
クビアックが選手の能力に合わせて戦術を立てる能力を発揮した結果、シーホークスはさらに高いレベルへと引き上げられた。その一例がNFLトップクラスのワイドレシーバー(WR)ジャクソン・スミス・インジグバの起用法だ。クビアックの下で、スミス・インジグバはフォーメーションのあらゆる場所に配置され、相手守備陣を翻弄し続けている。
スミス・インジグバは月曜日に「ああ、クビアックはフットボールをよく学んできたんだと思う。彼は選手の特性を理解し、長所や短所を把握したうえで選手が成功できるようなポジションに置いてくれる。もちろん、彼が運用してきたプレーブックやシステムも長い間ずっと大きな成功を収めてきた。だから、まあそういうことだ。それ以外のことについてはコメントできない」と話した。
クビアックは今季のシーホークスでの活躍が評価され、マーク・デイビスやトム・ブレイディがオーナーを務めるレイダースでヘッドコーチに就任すると見込まれている。しかし、クビアック本人はシーホークスをスーパーボウル制覇に導くことだけに集中している。
レイダースとの面談について「それは今夜話したくないことの1つだ」と強調したクビアックは「私たちは皆、この試合にものすごく集中しているし、選手たちに全集中を向けるべきだ」と続けた。
来週の月曜日にはクビアックがレイダースについて話せるようになるだろう。
【RA】



































