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新ブラウンズHCモンケンはシュワルツDCの今後について明言せず、QBサンダースの役割も未定

2026年02月04日(水) 10:59

トッド・モンケンとジム・シュワルツ【NFL】

クリーブランド・ブラウンズはトッド・モンケンを新ヘッドコーチ(HC)に据えるという決断により、ジム・シュワルツを守備コーディネーター(DC)として留任させる道を閉ざしてしまった可能性が高い。

シュワルツがヘッドコーチの座を逃したことを受けてチームに残留しない意向を他のコーチに伝えてからおよそ1週間後、モンケンは就任会見の場に立ち、ブラウンズ守備陣の今後についていくつか質問を受けた。

緊張関係が報じられている中で、シュワルツがDCとして復帰するかについて現時点でコメントするのは不適切だと述べた一方で、自身がブラウンズのHC職を望んだ理由は選手という別の要素にあると強調したモンケンは、次のように話している。

「これは他のみんなにも言ったことだ――話すつもりはなかったが、話すことにする。(ボルティモア・レイブンズの攻撃コーディネーター/OCとして)ブラウンズ戦の準備をしていたとき、私はジム・シュワルツに嫌がらせをしようとしていたわけではない。狙っていたのはマイルズ・ギャレットだ。アウトサイドラインバッカーやエッジからブリッツしてくるグラント・デルピットに対してプロテクションをスライドさせるときも、相手選手に応じてそうしていた。右側に投げるときはデンゼル・ウォードのことを、左側に投げるときはテイソン・キャンベルのことを気にかけていた」

5勝12敗と振るわないシーズンの中で、被ヤードでリーグ4位につけた守備陣は幾度となくチームの希望の光となっていた。精彩を欠く攻撃陣が頻繁に状況を悪化させていたことを踏まえれば、被得点で14位という結果は守備陣の実力を正確に反映していない可能性がある。ウォードとともにプロボウルに選出されたギャレットは、NFLのシーズン最多サック記録を更新し、満場一致でオールプロのファーストチームにも選ばれた。ラインバッカー(LB)カーソン・スウェシンジャーは150回以上のタックルを記録した8人のうちの1人となり、ディフェンス部門年間最優秀新人賞の有力候補となっている。

ロースター全体を見渡せば、若手とベテランが混在し、相手攻撃陣の戦略を破壊する力を有している。だからこそ、シュワルツと話したことを明かしたモンケンは、シュワルツがチームにいるかどうかにかかわらず、守備の戦略をほとんど変えずに進めることを計画している。

「システムを変えるつもりはない」と強調したモンケンはこう続けた。

「非常に手強いシステムだ。システムを変えるつもりはない。このチームは今の守備システムに合わせて作られている。人事については触れないが・・・同じシステムを維持するという点については安心してもらっていい。選手たちには引き続き思い切り突進し、自由にプレーしてもらうつもりだ。他の方法は考えられない。守備陣の選手こそ、私がこの仕事を引き受けた大きな理由だ。ジム・シュワルツのために引き受けたわけではない。シュワルツには大きな敬意を抱いているし、彼も同じように思ってくれていることを願っている。しかし、私がこの仕事を選んだのは、ここにいる選手たちやオーナーの存在、(ジェネラルマネジャー/GM)アンドリュー・ベリー、そして攻撃陣を一から作り上げる能力があるからだ」

そのシステムを具体的に誰が実行するかという問題は依然として残っているが、オーナーのジミー・ハスラムは現地3日(火)に発言した際にもその判断を先送りする姿勢を見せた。

「まず、トッドやアンドリューも明らかにしたと思うし、私自身も1月5日に明言したと思うが、私たちはシュワルツコーチを非常に高く評価している。ジムやジムの将来についてはまた別の機会に議論すべきだと思う」とハスラムは話している。

ブラウンズでは近年、攻撃面の生産性が低下しており、2025年シーズンは得点ランキングで31位に沈んだ。しかし、それでも最下位となった前年度と比べれば改善したと言える結果だった。

プロボウル選出経験のある2人のクオーターバック(QB)――ジョー・フラッコとシェドゥーア・サンダース――に先発を任せたにもかかわらず、最も重要なポジションの今後については依然として大きな疑問が残っている。フラッコは4試合に先発して1勝3敗の成績を残した後、シンシナティ・ベンガルズにトレードされた。ディロン・ゲイブリエルは6試合で先発を務めるも1勝5敗に終わり、その後に先発を任されたサンダースの成績は3勝4敗だった。いずれもパス成功率は60%を切り、タッチダウン数は7回以下だった。

オフェンスはゲイブリエルよりもサンダースを起用した際により高いポテンシャルを発揮した一方で、ボールを相手に奪われる危険性はより高くなり、サンダースのインターセプト数はゲイブリエルの2回に対して10回に上った。サンダースは最終戦まで先発を務めたが、現在は新たなヘッドコーチが状況を見極めている。

オフシーズンを迎えるにあたり、サンダースがQB1になるのかと尋ねられたモンケンは「他のポジションと同じように、まだ決まっていない」と返答。

「サンダースに期待しているか? チームに所属するすべてのクオーターバックに期待しているか? このフットボールチームを指導するのが楽しみか? もちろんだ。選手たちが戻ってきて練習を始めるのが待ちきれない」

昨年のドラフトで2人のQBを指名したうえ、今オフシーズンに放出した場合に巨額のデッドマネーが生じるデショーン・ワトソンとの契約が残っているにもかかわらず、ブラウンズがさらに別の司令塔をチームに加える可能性を探っていたとしても、驚く者はいないだろう。

サンダース自身も火曜日に出演した『Up & Adams(アップ・アンド・アダムズ)』で、自分の役割がまだ決まっていないとの見方があることを認めた。

もちろん、モンケンにはレイブンズのOCを3年間務め、MVPに2度輝いたラマー・ジャクソンを指導してきた経験がある。若手QBを育成するにせよ、他から有力なQBを獲得するにせよ、ジャクソンと同等の実力を持つQBを獲得できれば、モンケン率いるブラウンズは変貌を遂げるだろう。守備陣の戦力を考慮すればなおさらだ。モンケンにとっては、リーダーとしての資質を備えた司令塔を見つけることが出発点となる。

モンケンはQBに求める資質について「まずは性格から見ていく」と述べている。

「誰がこのチームを率いるのか。誰が“持っている”のか。ボールが毎プレーその手に委ねられるからこそ、チームがついていきたいと思い、信じたいと思える特性を持つのは誰なのか。フットボールの試合は残り2分や残り4分の局面で、高いレベルで実行できるかどうかにかかってくるものだ」

シュワルツの去就は別の機会に議論され、サンダースの役割も未定だ。初めてNFLのヘッドコーチに就任し、2日後に60歳の誕生日を迎えるモンケンとブラウンズにとっては、何もかもが不透明な状態だ。

今世紀に3回しかプレーオフに進出していないフランチャイズには解決すべき課題が山積みだが、モンケンはブラウンズの進む方向に確信を持っている。

「ディーとジミーは私名義の小切手を切ってくれた」と語ったモンケンは「彼らが何を期待しているか分かるか? 最高に強いフットボールチームだ。それを期待しているんだ。彼らが望んでいるのは、ファンや地域が誇れるような常勝チームになることだ。常にチャンピオンシップを狙えるようなフランチャイズをいかにして作るか。彼らはそれだけを考えてきた。私の役目はそれを毎日証明することだ」と続けた。

【RA】