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クビアックの攻撃戦術を「維持する」ことを目指すシーホークス新OCフラリー

2026年02月20日(金) 11:57

シアトル・シーホークスのブライアン・フラリー【AP Photo/John Froschauer】

勝利には犠牲が伴うものであり、第60回スーパーボウル制覇後のシアトル・シーホークスもその現実から逃れられなかった。

時間が止まることはなく、クリント・クビアックがラスベガス・レイダースのヘッドコーチ(HC)に就任したため、シーホークスには空席が生まれた。シーホークスはブライアン・フラリーを次期攻撃コーディネーター(OC)に採用することで、フランチャイズ史上2つ目のロンバルディトロフィー獲得に貢献した方針から大きく外れないようにしている。

オフェンスの運用方法について質問されたフラリーOCは「スーパーボウル制覇チームのスタイルと非常によく似ている」と答え、「重要なのは戦術的な内容よりも、実際にどうプレーするかだ。可能な限り、あらゆる面で速く、激しく、攻撃的にプレーする。戦術的にもテンポ的にも、相手ディフェンスにプレッシャーをかける。とにかく常にそういう心構えを持つことが大事だ」と続けた。

フラリーOCの回答にはありきたりな表現が多かったものの、その意図は明確であり、良いものを台無しにしない、ということだ。クビアックが率いた攻撃陣は間違いなく優秀で、1試合あたりのトータルヤードとパスヤードで8位、試合平均得点(28.4点)で3位にランクインしている。優秀な守備陣の活躍もあり、シーホークス攻撃陣は第60回スーパーボウルにおいて、試合平均得点(28.8点)で1つ上の順位につけていたニューイングランド・ペイトリオッツを上回る得点を挙げ、クビアックの将来性ある優秀なコーチとしての評価はさらに高まった。

その卓越性を維持できるかはフラリー次第だ。シアトルに存在すると期待している継続性の価値を指摘したフラリーは、クビアックと同じくサンフランシスコ・49ersのカイル・シャナハンHCの下で経験を積んだ自身が、クビアックが取り入れて活用してきた多くの要素を引き継ぐことを目指している。

「この仕事を引き受ける利点の一つは、継続性が保たれていることだと思う」とフラリーは語った。

「すでにクリントが去年ここで行っていたことを把握し始めており、できる限りそれを維持することが目標だ。ただ、サンフランシスコで確立し、実践してきた方法で補える部分もある。つまり目標は、可能な限り現状を維持することだ。その一方で、成長できる部分や、選手に新たな挑戦を促す別の方法もあり、選手たちも戻ってきたときにそれを楽しみにしているはずだ」

当然、いくつかの部分は必然的に変えることになる。毎年同じメンバーで構成されるチームは存在しないからだ。シーホークスがNFLの新王者となった今、多くの野心的なチームがシアトルの戦力を引き抜こうと狙っている。

シーホークスの優勝に貢献し、かつ市場価値の高い選手として真っ先に名前が挙がるのは、第60回スーパーボウルのMVPに輝いたランニングバック(RB)ケネス・ウォーカー三世と、シーズン途中に加入したワイドレシーバー(WR)ラシッド・シャヒードだ。両者とも無制限フリーエージェント(UFA)となる見込みで、市場の動向次第ではシーホークスがどちらか一方を手放さざるを得ないかもしれない。

たとえ報酬がそれほど高くなくても、両者が変化よりも慣れ親しんだ環境を選ぶことを望んでいるフラリーOCは次のようにコメントした。

「ここで保たれる継続性に、彼らはきっと満足するだろう。もちろん、2人とも非常に重要なシーズンを過ごした。ラシッドはシーズン途中での加入だったが、すぐに影響力を発揮した。そして、スーパーボウルMVPの実績も明らかだ。契約の状況もあるので深くは語れないが、どちらかと一緒に働ける機会があればぜひそうしたいと思っている」

スーパーボウル制覇に導いたプレーコーラーの後任を務めるのは決して容易ではないが、それこそがフラリーOCのもとに舞い込んだチャンスだ。フラリーOCはクビアックの足跡をたどることを目指すだろう。

【RA】