ベアーズのインディアナ州移転案が前進、イリノイ州でのスタジアム建設難航が背景に
2026年02月20日(金) 11:43
シカゴ・ベアーズが検討しているインディアナ州への本拠地移転案が、現地19日(木)に一歩前進した。主要な委員会が、スタジアム建設を支援するための機関を設立する計画を承認している。
インディアナ州下院の歳入委員会は、スタジアムの資金調達、建設、リースを担う『Northwest Indiana Stadium Authority(ノースウェスト・インディアナ・スタジアム・オーソリティ)』を設立する法案を、24対0の全会一致で可決。ベアーズはインディアナ州ハモンドにあるウルフ湖近くの土地を候補地として検討している。
チームは声明で次のように述べた。
「この法案の可決は、これまでのスタジアム計画における取り組みの中で最も意義のある一歩となるだろう。われわれは、インディアナ州ハモンドのウルフ湖周辺にワールドクラスのスタジアムを建設するというビジョンを支えるため、候補地の精査など残された必要な手続きを完了させることに全力を尽くす」
イリノイ州でのドーム型スタジアム建設が長年難航している中、共和党のマイク・ブラウン知事をはじめとするインディアナ州の議員たちは、NFL創設時からのメンバーであるベアーズを州境越えで誘致しようと積極的に動いている。一方、ベアーズは今回の声明の中でイリノイ州については一切触れなかった。
イリノイ州下院の歳入委員会は、ベアーズなどの大規模プロジェクトを検討している組織が、現地の徴税機関と長期的な固定資産税率について交渉することを可能にする法案の公聴会を木曜日の午前中に開く予定だった。しかし、この公聴会は中止となっている。
JBプリツカー知事の広報担当者であるマット・ヒルは、「イリノイ州はこの法案を前に進める準備ができていた」と『X』に投稿した。
「昨日の3時間にわたる実りある会議の後、ベアーズのリーダーたちは法案にさらなる修正を加えるため、公聴会の一時停止を州議会に要請した。それにもかかわらず、今朝になってインディアナ州を称賛し、イリノイ州を無視する声明が出されたことに驚いている」
ベアーズが新たな本拠地として検討している場所は、所有地であるアーリントンハイツやシカゴの湖畔、さらには再び郊外へと二転三転してきた。
長年ホームとしてきたソルジャー・フィールドから北西に約48キロ離れた競馬場跡地について、チーム側はスタジアムの建設費用を自ら負担する計画だと述べているが、プロジェクトを完了させるには支援が必要な状況だ。
9月に発表されたチームのコンサルタント報告書によれば、ベアーズはアーリントンハイツにファイナル・フォー(NCAAが主催する男子バスケットボールの大会)やスーパーボウルを開催できるスタジアムを建設するため、インフラ整備費として8億5,500万ドル(約1,325億2,500万円)の公的資金を求めている。また、ベアーズはスタジアムのような大規模建設プロジェクトの固定資産税を凍結する法案が昨年10月にイリノイ州議会で可決され、2025年中に着工できることを期待していた。しかし、その目論見が外れる結果となっている。
2022年9月、ベアーズはアーリントンハイツの用地買収を最終決定する際、レストランや小売店なども含めた総額50億ドル(約7,759億5,000万円)にのぼる建設計画を公表した。
3年前に引退したテッド・フィリップスの後任としてケビン・ウォーレンが社長に就任して以降、チームの関心はソルジャー・フィールドに隣接する場所への新スタジアム建設へと移っていった。シカゴのミュージアム・キャンパスを一新するこの計画は、ブランドン・ジョンソン市長から熱烈な支持を得たものの、2024年4月に発表された際にはプリツカー知事や州議会議員からは冷ややかな反応を示された。
昨春、チームは地元リーダーたちとの間で「大きな進展」があったとして、再びアーリントンハイツに注力することを発表した。
1921年にシカゴへ移転して以来、ベアーズは1970年までリグレー・フィールドを、それ以降はソルジャー・フィールドをホームとしてきたが、自前のスタジアムを所有したことは一度もない。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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