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QBキャパニック、契約解消の上で49ersに戻る可能性も

2016年12月05日(月) 13:38

サンフランシスコ・49ersのコリン・キャパニック【AP Photo/Lynne Sladky】

サンフランシスコ・49ersのクオーターバック(QB)コリン・キャパニックについては、このチームで再びプレーすることは決してないだろうと昨年の内に結論づけられていたはずだ。2016年のシーズン終了後、キャパニックが1度サンフランシスコを離れることはほぼ間違いなかった。

しかし、状況が変わってきているかもしれない。

情報筋によれば、49ersの来季先発QBがキャパニックであったとしても驚くことではないという。今オフシーズン、キャパニックが再度49ersと契約を結ぶ可能性もあり、これまでほどその可能性を完全に否定すべきではないようだ。

しかしながら、複数の情報筋が指摘するように、それ以前にまず起こるべきことがあるだろう。

シーズン中に契約を更新した際、キャパニックは以前の契約に含まれていた4年間を放棄し、保証額を制限された。これにより、キャパニックは今シーズン終了後にオプトアウト(早期離脱)するチャンスを手に入れたのだ。

実際にキャパニックはリーグイヤー前に契約を解消してフリーエージェントになるだろうと情報筋は伝える。キャパニックが市場で自分の価値を確認する機会を得て、それを知った上で49ersと再契約に至る可能性が浮上している。

ここで、いくつか重要な点を考えてみよう。まず、これまでのキャパニックが期待通りの活躍をしており、ヘッドコーチ(HC)チップ・ケリーの思い描いたシステム(フィラデルフィア・イーグルス在籍時代から理想としていた)に完璧にマッチしていること。2つ目に、かつてチームとキャパニックの間にできた溝がかなり埋まってきていることだ。

49ersはキャパニックが社会的なバッシングを受けた際にも擁護する姿勢を見せ、キャパニックはその行為に対して恩義を感じている。また、ブロンコスへのトレードが決まりかけていた時にできたチームとキャパニックのわだかまりはすでに解消されている。現在、キャパニックとチームとの関係性は良好な状態にあり、今週キャパニックがサンノゼにある自宅を売りに出したことはフットボールとは何ら関係のないことだ。

49ersは今、チームにとってベストなQBを1人か2人見つけ出そうと躍起だ。キャパニックがその候補に挙がらないというのは、少し厳しい見方ではないだろうか。

今季の49ersはすでに負けが込んでいるが、対戦相手のHCたちは毎試合後、49ersのプレー内容は悪くないものの、核となる選手の欠如によってゲームを落とすと話している。

ようやく万全な状態を取り戻して体重も元に戻ったキャパニックは、先週のマイアミ・ドルフィンズ戦で296ヤード、49回のパス中29回の成功(63%)、3タッチダウンをマークして勝利まであと1歩というところまでこぎつけた。また、ランでも113ヤードを稼いだキャパニックは全盛期をほうふつとさせる動きを見せている。

過去の4試合を通し、145回のパス中86回の成功、1,100ヤード、8タッチダウン、2インターセプトをマークしているキャパニック。この間、自らの足で223ヤードも稼いでいる。ここ最近のキャパニックは他の選手に引けをとらない活躍を見せているのだ。

以上を踏まえると、2017年にキャパニックがサンフランシスコへと舞い戻るシナリオも十分に考えられる。それにはキャパニックが満足するような契約内容であることが条件となるだろう。キャパニックがかつて6年1億2,600万ドル(約143億円)で契約を延長した際には物議を醸した。大多数のQBと比較してもキャパニックが手にした保証額は相当に低いものであり、誰も真似したいと思うような契約内容ではなかったことは確かだ。キャパニックが市場に出ればおそらく、手を挙げるチームも現れる。キャパニックは自分の満足いく提示額を知ることになるだろう。

そして、49ersもこの先数年チームが喜べるようなQBを獲得するはずだ。