カロライナ・パンサーズは現地4日（日）、シアトル・シーホークス戦でエースクオーターバック（QB）キャム・ニュートンを先発から外した。代わりにデレク・アンダーソンが驚きの先発起用となったが、最初のプレーでいきなりインターセプト。フルバック（FB）のマイク・トルバートに投じたボールはその指をはじいてシーホークスのラインバッカー（LB）マイク・モーガンの胸に収まった。このターンオーバー直後に去年のMVP選手であるニュートンが登場し、最後までプレーしている。

『NBC』のミシェル・タフォヤは前半終了後、服装規定違反をしたニュートンがヘッドコーチ（HC）ロン・リベラによって先発から外されたと報じた。

ファーストプレーは仕方ないにせよ、この試合のパンサーズは何とも振るわなかった。QBラッセル・ウィルソンに試合の主導権を完全に握られたパンサーズはなす術もなく40対7で完敗している。

試合後のリベラは記者に対してニュートンがチームの服装規定に違反したと語ったものの、実際何があったのか詳細を述べずに「私はチームの服装規定を忠実に守りたい。完全に私の判断だ」とだけ語った。

5日（月）になってこの独断の決定に対する周囲からの反応については心配していなかったと述べたリベラは、次のように説明している。

「かなりの騒ぎになるだろうとは分かっていたし、それは仕方のないことだった。私の知る限りでは、彼も私も話し合って納得済みのことだ。皆を平等に扱うことが私のポリシー。この話はこれで終わりにする。われわれは昨日の試合に負けたが、次戦のチャージャース戦に向けて前に進んでいる」

ニュートンは自身のベンチスタートについてネクタイを着用していなかったことが原因であると認め、「服装規定を守っておらず、ヘッドコーチは俺をベンチでスタートさせると伝えてきた。彼の決定を受け入れ、冷静にその判断に従ったまでだ」と語った。

服装が場に相応しいものであったかどうかを尋ねられたニュートンは、「ヘッドコーチがそう言うのなら、ちゃんとした格好をしていなかったと言うことだ」と返答し、こうつけ加えている。

「195cmのやつがサイズの合うYシャツを探すのは一苦労だ。それを詰め忘れて家を出てしまった。ネクタイをくれるやつはたくさんいたのだが、この下にはタンクトップを着ているんだ。これにネクタイは厳しいだろう。一応、内部では議論した。・・・皆、了承してくれたと思っていたのだが。まるで俺がこのような格好を以前にもしたことがあって、何も改善されていないかのような感じだった。でも、彼にはルールがあってそれには従う必要がある。皆平等に扱われるのは当然だ」

リベラは選手起用に際し、一切の迷いもなかったと主張。これは以前から変わらない彼のポリシーでもあり、最後に彼はこう述べた。

「今回の判断は、自信を持って正しかったと言える。私はコーチという立場から、選手全員を平等に扱う必要がある。私はただそうしただけで、今回の件に深い意味などない。以前にも同じことをした。その時に罰則を与えた不運な選手はQBではなかったから、今回は大事になってしまったのだろう」