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ジャイアンツDEピエール・ポールが手術、今季中の復帰は絶望的

2016年12月08日(木) 09:41


シカゴ・ベアーズのジェレミー・ラングフォードとニューヨーク・ジャイアンツのジェイソン・ピエール・ポール【AP Photo/Bill Kostroun】

ニューヨーク・ジャイアンツのディフェンシブエンド(DE)ジェイソン・ピエール・ポールが手術を無事終えた。

現地7日(水)早朝、再起に燃えていたプロボウル出場経験を持つパスラッシャーは病院内で撮影した写真を『Instagram(インスタグラム)』上に投稿した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えるところによると、ピエール・ポールは体幹筋肉の専門家であるウィリアム・メヤーズ氏を訪問した後、手術に踏み切ったとのことだ。復帰に最低でも6週間が要されるピエール・ポールは、先週のピッツバーグ・スティーラーズ戦で体幹筋肉を損傷していた。

レギュラーシーズン中の復帰は不可能に違いないが、プレーオフ期間内については決してあきらめるようなものではない。

Let's do this thing #90PowerCircle

Jason Pierre-Paulさん(@iamjasonpierrepaul)が投稿した写真 –

ランゲームでは特に、ピエール・ポールの離脱はかなりの痛手だ。だが、ジャイアンツには実力を備えた守備選手が控えている。今後の数週間はかつてドラフト外フリーエージェンだったケリー・ウィン、そして2015年ドラフト3巡目指名のオバマべ・オディギズーワが大役を担うだろう。

若い選手のわりに、ピエール・ポールはサックが得意なプレーヤーではない。しかし、2013年以降、ピエール・ポールほどランに長けたDEはほとんど現れていない。今季中の復帰が絶望となった今回の負傷で、オフシーズンの市場は賑やかになりそうだ。かつてドラフト1巡目指名を受けたピエール・ポールがニューヨーク・ジャイアンツの一員としてプレーする機会は実質的に終了した可能性が高いのだ。シーズン開幕前、ピエール・ポールはチームと1年1,000万ドル(約11億4,000万円)で合意した。

ピエール・ポールは28歳の誕生日を迎えた直後に市場を席巻することになる。

ジャイアンツは今週末にダラス・カウボーイズ戦を控えている。新人ランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットをどのようにして抑え込むか頭を悩ませていた守備コーディネーター(DC)スティーブ・スパヌオーロにとって、今回のピエール・ポールの離脱は非常にタイミングが悪いものとなった。ジャイアンツは現在、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のプレーオフ出場を懸けたし烈な争いの中で第5シードに位置している。今、最も波に乗る相手に大金星となれば、そこからはレギュラーシーズン終了まで突っ走って行けるだろう。

今シーズンは開幕戦のジャイアンツがダラス・カウボーイズに唯一の黒星を付けたチーム。ピエール・ポールはその試合でジャイアンツ守備陣の中心となる選手だった。ジャイアンツが20対19で接戦を制したこの試合でエリオットはシーズン最低の20キャリー、51ヤード、1タッチダウンをマークしている。ピエール・ポール不在で臨むこの一戦、ジャイアンツが再びカウボーイズに土をつけることはできるのか、興味深い試合となりそうだ。