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カンザス州への移転を前に今年中にスタジアムの完成予想図を公開すると明かすチーフスオーナー

2026年04月25日(土) 10:22

カンザスシティ・チーフス【NFL】

カンザスシティ・チーフスは今年中に30億ドル(約4,761億1,498万円)規模の新しいドーム型スタジアムの完成予想図を公開することを見込んでいる。オーナーのクラーク・ハントは現地24日(金)、スーパーボウルやファイナルフォー、カレッジフットボールプレーオフの招致に向けて入札を開始する計画だと明かした。

チーフスは12月下旬、長年本拠地としてきたアローヘッド・スタジアムからカンザス州とミズーリ州の州境を越えて移転することを発表。この移転は、カンザス州議会がスタジアム、新たなトレーニング施設、小売・娯楽施設の建設費の約60%を賄うために、240万ドル(約3億8,089万円)強の債券を発行することを認める法案を可決したことを受けて決まった。

スタジアム自体はカンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイや『The Legends(ザ・レジェンズ)』として知られる商業エリアの近くに建設される予定だ。このエリアには、メジャーリーグサッカー(MLS)のスポルティング・カンザスシティの本拠地であるスポルティング・パークや、マイナーリーグの野球場もある。

「順調に進んでいる」と述べたハントは「“MANICA(マニカ)”と“Populous(ポピュラス)”の間で設計コンペが行われているところだ。数カ月以内に主導する建築家を決定したいと考えている」と続けた。

両社はともにカンザスシティに拠点を置く建築事務所であり、MANICAはカンザス州側、Populousはミズーリ州側に本社を構えている。

MANICAはテネシー州ナッシュビルに建設中でテネシー・タイタンズの本拠地となる新たなニッサン・スタジアムの設計に携わっており、ラスベガス・レイダースの本拠地であるアレジアント・スタジアムの設計も手掛けた会社だ。一方のPopulousは、バッファロー・ビルズの本拠地となる新たなハイマーク・スタジアムの完成に向けて最終調整を進めている。

ハントは「現時点での考えとしては、屋根付きのドーム型になるということだ」と強調した。

ハントの父であり、チーフスの創設者である故ラマー・ハントが長年抱いていた夢の1つは、スーパーボウル――自身がNFLの優勝決定戦として名付けた――を主催することだった。しかし、中西部特有の厳しい冬の寒さを考えると、カンザスシティの屋外スタジアムでそれを実現できる可能性は低かったと言える。

クラーク・ハントは「ファイナルフォー、カレッジフットボールプレーオフ、ボウルゲーム、そしてもちろんスーパーボウルの招致を計画している」とコメント。

「他のいくつかのNFLスタジアムの建設と時期が重なるため、競争にはなるはずだが、カンザスシティとチーフスがそのプロセスにおいて全力を尽くせるようにするつもりだ」

ハントは現地24日(金)、元ラインバッカー(LB)デリック・ジョンソンをチームの殿堂入りメンバーとして紹介する際に発言した。

チーフスは2023年にミズーリ州カンザスシティにあるユニオン・ステーションでNFLドラフトを実施し、広く称賛を集めた。メジャーリーグベースボール(MLB)のカンザスシティ・ロイヤルズは今週、カウフマン・スタジアムに代わる19億ドル(約3,015億3,949万円)規模の新スタジアムをその近隣に建設すると発表している。

また、チーフスは今夏にアローヘッド・スタジアムでワールドカップの6試合を実施する予定だ。築53年のスタジアムでは、世界最大級のスポーツイベントで使用されるフィールドのサイズに対応できるよう、小規模な改修工事が行われた。

カンザスシティでワールドカップの試合を実施することは、ハント家にとって新たな輝かしい功績の1つとなる。

ラマー・ハントはメジャーリーグサッカー創設時の出資者の1人であり、当初はコロンバス・クルーとカンザスシティ・ウィザーズ(現スポルティング・カンザスシティ)の2チームを所有していた。その後、3つ目のチームとしてダラス・バーンを買収。同チームはFCダラスへと名称を変更し、現在もハント家が所有している。

クラーク・ハントは「本当にワクワクしている。ワールドカップまであと45日ほどだなんて、信じられない」と語り、次のように続けた。

「10年くらい取り組んできたような気がするし、ある意味ではその通りかもしれない。カンザスシティが世界の舞台で注目され、評価される絶好の機会になるはずだ。文字通り、何十億人ものテレビ視聴者がカンザスシティで行われる試合を観ることになる」


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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