イーグルスGMローズマンがスティーラーズに先んじてWRレモンを指名した経緯を説明
2026年04月25日(土) 09:23
ピッツバーグ・スティーラーズから電話を受けたワイドレシーバー(WR)マカイ・レモンは、2026年NFLドラフトの開催地で熱狂的な歓声を浴びながら舞台の中心に立つ寸前だった。
しかしその直後、レモンのもとにはNFLキャリアの行方を一変させるような電話がかかってきた。
ペンシルベニア州に本拠を構えるもう1つのチームであるフィラデルフィア・イーグルスは、まさにイーグルのようにすかさず動き、南カリフォルニア大学(USC)出身のレモンをスティーラーズからさらうようにして獲得した。
レモンはイーグルスがトレードアップして自分を指名したことについて「本当に驚いた。間違いなくね。彼らがそうしてくれたことは、これ以上ないほどうれしい。本当に恵まれている」と語っている。
スティーラーズがレモンをドラフト全体21位で指名する準備を整えていた最中、ジェネラルマネジャー(GM)ハウイー・ローズマン率いるイーグルスは宿敵ダラス・カウボーイズとトレードを行い、全体23位から20位へと順位を上げた。
「タイミングもチームも完璧だった。すべてが思い通りに進んだ」とレモンは振り返っている。
レモンは自分がスティーラーズの一員になり、D.K.メットカーフやマイケル・ピットマンを擁するWR陣に加わるものだと思っていた。しかし、予期せぬ電話を受けた後に、イーグルスでデボンタ・スミスやドンテイヴィオン・ウィックス、マーキス・ブラウンと共にプレーすることになると知った。ドラフト当日に起きたこの出来事は、イーグルスでプレーすることや、最終的にA.J.ブラウンの後継者になると見なされることに伴う騒動に対処するうえで、むしろ良い準備となったかもしれない。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはレモンが指名された直後に、イーグルスがブラウンをトレードする前提で動いており、その時期は6月1日(月)以降になる可能性が高いと報じている。
もちろん、イーグルスはその前にトレードを成立させており、レモンに電話をかけ、トレードアップすることや、ついさっきまで電話していたチームではなくイーグルスが彼を指名することを伝えた。
「最初に電話を出たらスティーラーズからで、その後も電話が鳴り続けていたから見てみるとイーグルスからだった」とレモンは明かしている。
「彼らはトレードアップして俺を指名するつもりだった。物事にはすべて理由があると思っている。トレードアップしたのは本当に俺を欲しがってくれているということだから、とても大きな意味がある。全力で臨むし、持てる力をすべてチームに捧げるつもりだ」
「誰もが注目した電話」
The call on everyone's mind pic.twitter.com/UHFCAAlOg0
— Philadelphia Eagles (@Eagles) April 24, 2026
レモンがスティーラーズとやりとりしていたことで、ローズマンGMは不安を抱いた。
かつてテネシー・タイタンズからブラウンを獲得するためにドラフト初日にトレードを成立させたときと同様に、今回も巧みな手腕でその名声を高めたローズマンGMは、「指名順が迫ってくると、私たちはすぐに選手に連絡を取ろうと試みる」と話している。
「連絡した後、電話に出てもらうまでに数分かかった。そんなことはめったにないし、残り時間は思ったより少なくなっていたが、無事に連絡が取れて、彼を指名することができた」
ローズマンGMはスティーラーズがレモンを指名すると考えていたことについては言葉を濁しつつ、レモンは自分たちが欲しかった選手であり、獲得するために必要なことをしただけだと述べた。
「この選手はトレードアップしてでも獲得したい選手だと感じたんだ」とコメントしたローズマンGMはこう続けている。
「当時のドラフトボードの状況や自分たちの指名順位を踏まえると、その選択は理にかなっていると感じた。当然、自分たちの指名順位より高い順位で指名されると評価している選手がいれば、その選手が取られてしまうのではないかと考えてしまうものだ。ドラフトとはそういうもので、誰もが自分たちと同じように考えていると思ってしまうのだ。私たちももちろん、ただ手をこまねいているわけにはいかなかった。彼を獲得したかったし、だからこそトレードに踏み切った」
ドラフト初日には、WRカーネル・テイトが全体4位でテネシー・タイタンズに指名されたことや、クオーターバック(QB)タイ・シンプソンが全体13位でロサンゼルス・ラムズに指名されたこと、ルーベン・ベインJr.が全体15位でタンパベイ・バッカニアーズに指名されたことなど、驚きの瞬間が数多くあった。
ローズマンGM率いるイーグルスが望み、必要としていたレモンを獲得するために調整した経緯は、間違いなくその中でも特に印象的な出来事の1つだったと言えよう。
【RA】



































