シーズン終盤に入り、プレーオフスポット争いが加速している。

第14週はAFC（アメリカン・フットボール・カンファレンス）プレーオフ進出の行方を左右する試合で幕を開ける。現地8日（木）に行われるサーズデーナイトフットボールでは、直近8試合中7試合に勝利しているカンザスシティ・チーフス（9勝3敗）とAFC西地区首位で現在6連勝中のオークランド・レイダースが対戦する。第6週に両チームが対決した際にはチーフスが26対10でレイダースを下している。

レイダースは前週のバッファロー・ビルズ戦で後半だけで29点を挙げる猛攻を見せ、逆転勝利を果たした。今週の試合でチーフスを下し、かつマイアミ・ドルフィンズが敗戦または、デンバー・ブロンコスが敗戦した時点でレイダースのプレーオフ進出が決定する。

レイダースのクオーターバック（QB）デレック・カーは今季のMVPを狙えるだけの成績を残してきている。しかし、カーはキャリアを通して対チーフス戦の成績が1勝4敗と、決して良いリザルトを得てきているわけではない。ワイドレシーバー（WR）アマリ・クーパー、WRマイケル・クラブツリーを中心に、カーがいかにして空中戦をコントロールするかが試合の鍵を握るだろう。ランニングバック（RB）ラタビアス・マレー、RBジェイレン・リシャードのラン攻撃も侮れない。

レイダースは守備の面でもディフェンシブエンド（DE）カリル・マックが圧倒的な支配力を見せ、今季は10サックに加え、1インターセプトも決めている。

マックを要とするレイダース守備陣が立ち向かうのはベテランQBアレックス・スミス率いるチーフス攻撃陣。新人WRタイリーク・ヒルやタイトエンド（TE）トラビス・ケルシーをターゲットとしてパスを出すスミスに対し、レイダース守備陣のセカンダリーがどこまで対応できるかも注目だ。第12週のアトランタ・ファルコンズ戦ではインターセプトに加え、ディフェンシブ2ポイントコンバージョンも決めているセーフティ（S）エリック・ベリーの活躍にも期待したい。