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【2016年第14週】壮絶なシーソーゲームを制したレッドスキンズがWC争いに望み

2016年12月12日(月) 09:31


ワシントン・レッドスキンズのピエール・ガーソン【AP Photo/Matt Rourke】

現地11日(日)、フィラデルフィア・イーグルスの本拠地リンカーン・フィナンシ
ャル・フィールドに同じNFC東地区のワシントン・レッドスキンズを迎えて行われた試合は壮絶なシーソーゲームの末、レッドスキンズが27対22で勝利し、ワイルドカード争いにとどまった。

キッカー(K)ケイレブ・スタージスのフィールドゴールで先制したイーグルスはレッドスキンズの攻撃をスリーアンドアウトに抑え、次の攻撃シリーズでもゴール前まで迫った。しかし、クオーターバック(QB)カーソン・ウェンツがエンドゾーンに投じたボールは、レッドスキンズのコーナーバック(CB)デシャザー・エベレットにインターセプトされてしまう。一方、レッドスキンズも攻撃の波に乗れず、Kダスティン・ホプキンスが32ヤードのフィールドゴールを失敗している。

第2クオーターに入ってイーグルスのKスタージスがフィールドゴールを成功させて6対0としたが、レッドスキンズのランニングバック(RB)ロブ・ケリーが22ヤードタッチダウンランで6対7と逆転に成功。しかし、イーグルスは前半終了間際にQBウェンツがRBダレン・スプロールズにタッチダウンパスをヒットし、13対7とすぐさまリードを奪い返して後半に突入した。

徐々にシーソーゲームの様相を見せる試合はQBカーク・カズンズがワイドレシーバー(WR)デショーン・ジャクソンへの80ヤードタッチダウンパスを成功させたレッドスキンズが14対13と再び逆転。イーグルスはフィールドゴールトライでスナッパーとホルダーの連携が合わず、ボールを蹴れずに失敗した。その後、レッドスキンズはQBカズンズのサイドライン際のパスをWRジャクソンが足を残しながらの巧みなキャッチを披露。敵陣に攻め込んだ最後はQBカズンズがWRピエール・ガーソンに、ふわりと浮かせたタッチダウンパスを通してリードを広げている。

第4クオーターではイーグルスのコーナーバック(CB)レオディス・マッケルビンがレッドスキンズQBカズンズのパスをインターセプトリターンタッチダウンして追い上げる。さらに2ポイントコンバージョンを選択し、QBウェンツがWRジョーダン・マシューズへパスを投じるも、レッドスキンズCBジョシュ・ノーマンのカバーに阻まれて失敗した。しかし、レッドスキンズの攻撃をスリーアンドアウトに抑えたイーグルスのオフェンス陣がゴール前まで迫り、Kスタージスがフィールドゴールを成功させて再度逆転。この時点でスコアは22対21だ。しかし、レッドスキンズはピッチを受けたRBクリス・トンプソンが25ヤードを走り切るタッチダウンランを披露し、土壇場で試合をひっくり返す。勝利にはタッチダウンが必須のイーグルスは残り時間2分弱、QBウェンツがパスを的確に成功させて前進していくも、残り時間21秒でレッドスキンズラインバッカー(LB)ライアン・ケリガンのサックを受けてファンブル。これをロストしてしまい、試合終了となった。

レッドスキンズQBカーク・カズンズはパス21回中14回成功、234ヤード、2タッチダウン、1インターセプト、ロングパスの正確性を生かして勝利に貢献した。WRデショーン・ジャクソンは80ヤードタッチダウンレシーブを含む、3回レシーブ、102ヤードの好パフォーマンスを見せている。

イーグルスQBカーソン・ウェンツはパス46回中32回成功、314ヤード、1タッチダウン、1インターセプト。前半奮起したリーグ屈指のディフェンス陣が後半に崩れてしまった。

次週、レッドスキンズはホームでカロライナ・パンサーズと、イーグルスはアウェーでボルティモア・レイブンズを迎える。