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【2016年第14週】カーディナルスの猛追を振り切ったドルフィンズが白星

2016年12月12日(月) 07:22


マイアミ・ドルフィンズのケニー・スティルス【AP Photo/Lynne Sladky】

現地11日(日)、アリゾナ・カーディナルスを本拠地ハードロック・スタジアムに迎えたマイアミ・ドルフィンズは好調な立ち上がりを見せながらも、最終クオーターに同点に追いつかれる厳しい戦いを強いられたが、試合終了間際にフィールドゴールを決めて接戦を制した。26対23でカーディナルスを下したドルフィンズは成績を8勝5敗に伸ばしてAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区2位の座をキープしている。

試合は地元ファンの大声援を後押しにするドルフィンズが巧みな攻防を披露する立ち上がりとなった。カーディナルスのクオーターバック(QB)カーソン・パーマーがワイドレシーバー(WR)ラリー・フィッツジェラルドにショートパスを通そうとしたところ、相手守備陣とのせめぎ合いでボールを弾いてしまい、それをドルフィンズのラインバッカー(LB)マイク・ハルがインターセプト。攻撃権を得たドルフィンズは一気に敵陣へと進み、最後はエンドゾーンに駆け込んだWRケニー・スティルスにQBライアン・タネヒルが28ヤードパスを通してタッチダウンを決めた。先制を許したカーディナルスだったが、直後のドライブでWRのJ.J.ネルソンが65ヤードを走り抜いてタッチダウンを返す。ただ、キッカー(K)チャンドラー・カタンザロが左に大きく外してしまい、エキストラポイントは獲得ならず。

リードを広げたいドルフィンズは第2クオーターでタネヒルがタイトエンド(TE)ディオン・シムズに7ヤードのタッチダウンパスを放ち、カーディナルスを引き離しにかかる。守備でも相手QBパーマーのファンブルを誘うなど好調をアピール。攻撃のリズムをつかみたいカーディナルスは足を使って敵陣に前進していくRBデイビッド・ジョンソンが19ヤードを走り込んでサードダウンコンバージョンを成功させたが、パーマーがサックされてしまい、フィールドゴールも失敗に終わった。それでも、前半残り1分23秒でカーディナルスが何とかフィールドゴールを返し、14対9の5点差に持ち込んで後半の戦いに挑んだ。

第3クオーターが始まった直後、ドルフィンズQBタネヒルのショートパスを受け取ったWRジャービス・ランドリーがタックルされながらも見事に回避して71ヤードを駆け抜ける。エンドゾーンまであと一歩まで迫った後、RBジェイ・アジャイが3ヤードを押し込んだプレーはペナルティによって無効に。仕切り直しでタネヒルがRBデイミアン・ウィリアムスに3ヤードパスを通してタッチダウンを決めた。カーディナルスのパント後にファンブルとなったボールをWRフランキー・オカフォーがリカバーして再び攻撃権を得たカーディナルスだったが、このチャンスを得点に生かせず。終盤、ドルフィンズQBタネヒルがヒットを受けて負傷退場を強いられた。

第4クオーターではカーディナルスの攻撃陣が躍進。QBパーマーのパスを中心にして敵陣に攻め入り、WRブリッタン・ゴールデンに投げた9ヤードパスが見事にはまってタッチダウンをヒットした。ただ、この後のエキストラポイントをブロックされてしまい、ボールを拾ったドルフィンズのフリーセーフティ(FS)ウォルト・エイキンスがリターンタッチダウンを決めて2点を獲得している。ドルフィンズの攻撃をしのいだカーディナルスはQBパーマーがWRネルソンに8ヤードパスを投げてタッチダウンを返し、2ポイントコンバージョンも決める。スコアは23対23となり、カーディナルスが土壇場で試合を振り出しに戻した。しかしながら、追いつかれたドルフィンズが最後の攻撃をフィールドゴールで締めくくり、最終的に3点リードで試合を終えている。

ドルフィンズQBタネヒルはパス20回中15回成功、195ヤード、3タッチダウン、1インターセプトをマーク。試合後の報道ではタネヒルがACL(前十字靱帯)を損傷したと言われており、今季絶望となる可能性が高いという。負傷したタネヒルに代わって出場したQBマット・ムーアはパス5回中3回の成功で47ヤードだった。

カーディナルスQBパーマーは33回投げたパスのうち18回を成功させて145ヤード、2タッチダウン、2インターセプトだった。