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【2016年第14週】49ers先制も後半に盛り返したジェッツが延長戦を制す

2016年12月12日(月) 10:45

ニューヨーク・ジェッツのビラル・パウエル【AP Photo/Ben Margot】

現地11日(日)、ホームのリーバイス・スタジアムにニューヨーク・ジェッツを迎えたサンフランシスコ・49ersはスタート直後にタッチダウンを挙げて幸先の良い出だしを決めたが、徐々に調子を落とし、延長戦に突入した激しい接戦は後半に勢いをつけていたジェッツが第3クオーター以降、49ersに一切得点を許さず、23対17で勝利をもぎ取った。ジェッツはこれで4勝9敗とし、開幕戦以来、白星から遠ざかる49ersは11連敗を喫している。

開始早々、ジェッツのクオーターバック(QB)ブライス・ペティがワイドレシーバー(WR)クインシー・エヌンワを狙ったパスをセーフティ(S)ジミー・ウォードがインターセプトして8ヤード返す。このチャンスに49ersのQBコリン・キャパニックはゴールに向かって右側に走り込んでいたランニングバック(RB)カルロス・ハイドに7ヤードパスを通して先制のタッチダウンを決めた。さらに49ersは次の攻撃でもキャパニックとハイドの2人がパスとランで好パフォーマンスを見せる。ハイドが47ヤードランで一気に敵陣深くに攻め込むと、最後はRBショーン・ドラウーンが4ヤードを押し込んでタッチダウンをヒットさせた。ボールをうまくつなげないジェッツ攻撃陣の一方で、調子を上げる49ersオフェンス陣はさらにフィールドゴールを狙ったが、キッカー(K)フィル・ドーソンが外してしまう。

49ersがジェッツ陣地に攻め込んで始まった第2クオーターでもKドーソンがフィールドゴールを失敗し、反対にジェッツのKニック・フォークに36ヤードのフィールドゴールを決められた。49ersはQBキャパニックのパスがインコンプリートとなった後、ドーソンが3度目の正直となる47ヤードのフィールドゴールを成功させて再び点差を広げている。以降はどちらも攻撃のリズムがまとまり切らず、17対3の49ersリードで前半を折り返した。

ジェッツは後半最初の攻撃でRBビラル・パウエルがフィールドを駆け回り、49ers陣地に入ったところでQBペティがサックされる場面もあったが、直後にWRロビー・アンダーソンに40ヤードパスを投げてレッドゾーンに進入。ただ、このチャンスをタッチダウンにつなげられず、フィールドゴールの追加点にとどまっている。

それでもなお11点のリードを有する49ersだったが、オフェンス陣が攻撃のペースを崩し始めると、守備陣もジェッツ攻撃陣に自陣への進入を許してしまう。ジェッツはQBペティのパスとRBパウエルのランが要所で光る攻めを見せ、試合時間残り5分09秒、ゴールライン手前5ヤードからのプレーはパウエルが中央突破を試みてタッチダウンを決めた。ジェッツは2ポイントコンバージョンも成功させて3点を追う。49ersオフェンス陣に仕事をさせない守備陣の援護を受けて、ジェッツは残り43秒で同点のフィールドゴールを獲得。17対17のスコアで試合は延長戦に突入した。

後半以降、攻撃が噛み合わない49ersオフェンス陣を退けたジェッツはオーバータイム最初の攻撃でQBペティがWRアンダーソンに26ヤードパスをつないで敵陣に攻め込み、RBパウエルが2ヤードと9ヤードのランで49ers陣地19ヤードに到達。最後もボールを抱えたパウエルがスピードに乗って加速し、19ヤードのタッチダウンランで試合を決めた。

ジェッツQBペティはパス35回中23回成功、257ヤード、タッチダウンはなく、1インターセプトを記録。RBパウエルは145ヤードを走り、2タッチダウンを決めている。

49ersのQBキャパニックは26回中15回のパスを成功させて133ヤード、1タッチダウン、インターセプトはない。