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【2016年第15週】ベアーズの土壇場の反撃を退けてパッカーズが勝利

2016年12月19日(月) 08:11

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Nam Y. Huh】

シカゴ・ベアーズがホームのソルジャー・フィールドにグリーンベイ・パッカーズを迎えた第15週、現地18日(日)に行われた試合は前半を同点で折り返し、第3クオーターではパッカーズが一気に突き放したかに思われたものの、終盤にベアーズが意地の反撃を見せて再び試合を振り出しに戻した。しかし、試合終了間際にフィールドゴールを決めたパッカーズが30対27で接戦をものにしている。パッカーズはこれで成績を8勝6敗とし、ベアーズは3勝11敗となった。

パッカーズはオープニングドライブでクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースがタイトエンド(TE)ジャレッド・クックを好ターゲットにパスをつなぎ、テンポ良く敵陣に進入すると、ゴールライン手前4ヤードからワイドレシーバー(WR)タイ・モンゴメリーが押し込んで先制のタッチダウンを決めた。ベアーズは攻撃のリズムをつかむのに苦戦し、思うように相手陣地に攻め込めない。

第2クオーターでようやく調子が出てきたベアーズ攻撃陣はQBマット・バークリーのパスとランニングバック(RB)ジョーダン・ハワードのランでレッドゾーンに前進。これをキッカー(K)コナー・バースのフィールドゴールで締めくくり、ベアーズが3点を返した。さらにベアーズは前半残り4分24秒からの攻撃ドライブでWRキャメロン・メレディスがバークリーのロングパスを受け取って一気にパッカーズ陣地に攻め入ると、最後はバークリーからWRジョシュ・ベラミーに10ヤードのパスが通ってタッチダウン。ベアーズが逆転に成功する。しかしながら、直後のドライブでパッカーズがフィールドゴールを決めたため、10対10の同点で後半を迎えた。

第3クオーター開始早々、パッカーズのアウトサイドラインバッカー(OLB)ジュリアス・ペッパーズが相手QBバークリーをサックしてファンブルを誘い、自らリカバーしてボールを奪取。得点のチャンスを与えられたパッカーズ攻撃陣はフィールドゴールで追加点を得ている。ベアーズのバークリーは要所でパスヤードを稼ぎながらも、パッカーズディフェンスに行く手を阻まれることも多く、後半2度目の攻撃シリーズでパッカーズのフリーセーフティ(FS)ハハ・クリントン・ディックスにインターセプトを食らった。ボールを奪ったパッカーズはQBロジャースがリズムに乗ってパスを回せば、WRモンゴメリーも26ヤードのランで魅せる。このドライブはモンゴメリーが3ヤードのタッチダウンランを決め、徐々にパッカーズがベアーズを引き離し始める。ベアーズQBバークリーは次のオフェンスでもインターセプトを喫してしまい、攻撃権を得たパッカーズはRBクリスティン・マイケルが42ヤードを駆け抜けてタッチダウンを獲得。この時点でスコアは27対10、パッカーズが17点のリードを築く。

第3クオーター終盤から始まったベアーズの攻撃シリーズではQBバークリーが敵陣にいたWRアルション・ジェフリーに23ヤードパスを通した後、27ヤードのパスもつないでレッドゾーンに攻め入る。最後もバークリーとジェフリーのコンビネーションで8ヤードのタッチダウンが決まり、エキストラポイントも得て10点差に近づいた。ベアーズは守備陣も奮闘してパッカーズの攻撃をパントに抑えると、またもバークリーとジェフリーのホットラインがさく裂し、安々と敵陣にマーカーを進めていく。最後はRBハワードが9ヤードを走ってタッチダウンをヒットさせている。試合時間が残り少なくなる中、フィールドゴールで同点の場面でベアーズはKバースが22ヤードのフィールドゴールを放ち、着実に仕事を遂げたが、直後のドライブでパッカーズにフィールドゴールを返されて万事休す。残り3秒の土壇場で追加点を挙げたパッカーズが試合を制した。

パッカーズQBロジャースはパス31回中19回を成功し、252ヤード、タッチダウンとインターセプトはなし。162ヤードを走ったWRモンゴメリーが2タッチダウンを決めた。

終盤の追い上げも虚しく黒星を喫したベアーズのQBバークリーはパス43回を投げて30回成功、362ヤード、2タッチダウンの活躍の一方で、インターセプトを3回食らっている。