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【2016年第15週】試合終了と同時にFGで逆転したタイタンズがチーフスに勝利

2016年12月19日(月) 07:24


テネシー・タイタンズのデマルコ・マレー【AP Photo/Ed Zurga】

現地18日(日)、プレーオフ出場を狙うカンザスシティ・チーフスとテネシー・タイタンズが対決。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区と南地区のトップにつける両チームの試合は、試合終了と同時に逆転フィールドゴールを成功させたタイタンズが19対17でチーフスを下し、プレーオフ出場に向けて貴重な1勝を手に入れている。

オープニングドライブでタイタンズの攻撃を抑えてボールを奪ったチーフスは、ワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルの瞬足を生かした68ヤードランで簡単に先制タッチダウンを決める。チーフス攻撃陣は次のオフェンスドライブでもクオーターバック(QB)アレックス・スミスからWRジェレミー・マクリンへの44ヤードパスでボールをエンドゾーン手前まで進めると、最後はスミスが自らエンドゾーンまで走り込んでタッチダウンし、チーフスが追加点を得た。

タイタンズは第2クオーターに入ってオフェンスのリズムをつかみ、QBマーカス・マリオタからWRリシャード・マシューズへの46ヤードパスで敵陣深くへと攻め込み、続けてRBデリック・ヘンリーが4ヤードランでボールをエンドゾーンに押し込んでタッチダウン。これで勢いに乗ったと思われたタイタンズ攻撃陣だったが、その後のオフェンスドライブではマリオタがサックされた際にボールをファンブルし、自陣で相手にリカバーされてしまう。ここでチーフスはスミスからタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーへの16ヤードパスで敵陣までボールを進めると、スミスからマクリンへの13ヤードパスでエンドゾーン付近まで近づく。しかし、チーフスはタッチダウンを狙ったフォースダウンギャンブルに失敗し、敵陣1ヤードまで迫りながらも得点できない。それでも、チーフスはクオーター終了前にフィールドゴールを成功させ、17対7とリードして前半を折り返す。

タイタンズは後半序盤にマリオタがTEデラニー・ウォーカーを狙って投げたパスをフリーセーフティ(FS)ロン・パーカーに片手でインターセプトされ、得点のチャンスを作れない。直後のドライブではチーフスがスミスからマクリンへのパスなどで敵陣7ヤードまで進んだが、ドライブの最後にコーナーバック(CB)ルショーン・シムズがエンドゾーンでスミスのパスをインターセプトし、タイタンズ守備陣が好ディフェンスを披露する。以降は得点がないまま第3クオーターが終了した。

第4クオーター最初のドライブではランニングバック(RB)デマルコ・マレーの短いランなどで敵陣へとマーカーを進めたタイタンズが、フィールドゴールを成功させて点差を7に縮める。タイタンズは次のオフェンスドライブでもマリオタの短いパスなどで敵陣まで攻め込むと、最後はヘンリーの1ヤードランでタッチダウンを決める。しかし、タイタンズは直後の2ポイントコンバージョンに失敗し、1点のリードを許した状態でクオーター終盤に突入した。ここでタイタンズ守備陣が踏ん張り、相手オフェンスにファーストダウンを決めさせることなくボールを奪い返す。試合時間1分7秒を残してボールを手に入れたタイタンズ攻撃陣は、マリオタのパスなどで敵陣35ヤードまで進み、最後は試合終了と同時にキッカー(K)ライアン・サコップが53ヤードキックを成功させて逆転を果たした。

タイタンズQBマリオタはパス33回中19回成功、241ヤード、0タッチダウン、1インターセプトで試合を終えている。2タッチダウンを決めた新人RBヘンリーはキャリー9回、58ヤードをマークした。

チーフスQBスミスはパス28回中15回成功、163ヤード、0タッチダウン、1インターセプトを記録。チーフスはプレーオフ出場のためにも今後は一切負けが許されない。