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【2016年第15週】第4Qの大逆転でテキサンズがジャガーズを下す

2016年12月19日(月) 07:13

ヒューストン・テキサンズのブロック・オズワイラー【AP Photo/David J. Phillip】

来年2月に開催されるスーパーボウルの舞台でもあるヒューストン・テキサンズの本拠地NRGスタジアムで現地18日(日)、ジャクソンビル・ジャガーズとの一戦が行われた。開始後のこう着状態を打開したジャガーズが得点を重ねてテキサンズをリードするも、後半に巻き返したテキサンズが第4クオーターの逆転劇を披露してジャガーズに打ち勝っている。21対20で白星をもぎ取ったテキサンズは成績を8勝6敗とし、負けたジャガーズは2勝12敗となった。

立ち上がりは両チームともオフェンス陣のリズムが整わず、パントの応酬が続き、試合が動いたのは第2クオーターに入ってから。ジャガーズはキッカー(K)ジェイソン・マイヤーズが26ヤードのフィールドゴールを決めて先制すると、守備でもコーナーバック(CB)ジェイレン・ラムジーが魅せる。相手クオーターバック(QB)ブロック・オズワイラーがワイドレシーバー(WR)ウィル・フラーに投じたパスをインターセプトしたラムジーはそのまま35ヤードを駆け抜け、このチャンスを攻撃陣がフィールドゴールで締めくくった。さらに、テキサンズの次の攻撃でもアウトサイドラインバッカー(OLB)テルビン・スミスがジャンプしながらオズワイラーの投げたボールをインターセプト。テキサンズ陣地37ヤードからのオフェンスはテキサンズのペナルティも相まってレッドゾーンに突入し、最後はQBブレイク・ボートルスが自ら1ヤードを押し込んでタッチダウンを決めている。

一方、テキサンズも徐々に攻撃のリズムをつかみ始め、RBラマー・ミラーが2回の9ヤードランを含む合計27ヤードを走れば、オズワイラーに代わってフィールドに入ったQBトム・サベージが32ヤードのロングパスを成功させるなどしてジャガーズ陣地に前進。7ヤードを走ってゴールライン手前2ヤードに迫ったRBアキーム・ハントがタッチダウンしたかに思われたが、判定の結果、タッチダウンは無効となってしまう。次のジャガーズの攻撃はパントに終わり、その際にタイトエンド(TE)ニール・スターリングがエンドゾーン内でペナルティを取られてセーフティを献上。その後、テキサンズがフィールドゴールを成功させてスコアは13対5のジャガーズリードで前半を折り返した。

第3クオーター、テキサンズはミラーのランとQBサベージのパス攻撃を生かしてジャガーズ陣地に進入し、キッカー(K)ニック・ノバクの45ヤードフィールドゴールでオフェンスドライブを締めくくる。しかし、直後、ジャガーズの攻撃シリーズに先だってノバクが蹴ったボールをジャガーズのWRマーキス・リーが自陣エンドゾーン手前でキャッチし、味方の援護を得ながら相手ディフェンスを退け、そのまま100ヤードを駆け抜けてタッチダウン。キックオフリターンタッチダウンを決めたリーはゴールラインを割る直前にアンスポーツマンライクコンダクト(スポーツマンシップに欠ける行為)があったとしてペナルティを科せられている。テキサンズは同クオーター終盤にもフィールドゴールを返しており、20対11のビハインドでラスト15分の戦いに挑んだ。

テキサンズQBサベージはWRディアンドレ・ホプキンスとTEライアン・グリフィンを中心にパスをつないでジャガーズ陣地に攻め込み、まずはフィールドゴールを決めて点差を縮める。守備陣の踏ん張りもあってジャガーズの攻撃をパントに抑えると、次の攻撃ドライブでもテンポ良くボールがつながり、最後はRBミラーが1ヤードを押し込んでタッチダウン。エキストラポイントも獲得してついにテキサンズが逆転を果たした。ジャガーズは残り2分51秒からの攻撃でフォースダウンギャンブルに挑むも成功ならず。さらに、試合時間1分10秒を残して再び攻撃のチャンスを得たジャガーズだったが、QBボートルスが放ったパスはテキサンズのストリングセーフティ(SS)クインティン・デンプスにインターセプトされてしまい、テキサンズがボールを持ったまま試合終了の時を迎えた。

テキサンズQBサベージはパス36回中23回を成功させて260ヤード、タッチダウンとインターセプトはいずれも記録していない。途中までオフェンス陣を率いたQBオズワイラーはパス11回中6回成功、48ヤード、インターセプトは2回だ。

ジャガーズQBボートルスは28回のパスを投げて12回成功、92ヤード、1インターセプトだった。