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【2016年第15週】敵地でバイキングスを下したコルツがプレーオフへの希望をつなぐ

2016年12月19日(月) 13:12


インディアナポリス・コルツのT.Y.ヒルトン【AP Photo/Charlie Neibergall】

現地18日(日)、混戦地区となっているAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区のトップ争い真っただ中にいるインディアナポリス・コルツが敵地に乗り込んでミネソタ・バイキングスと対決。試合はバイキングスを相手に圧倒的なパフォーマンスを披露したコルツが34対6で白星を収め、プレーオフ出場の希望をつないだ。一方のバイキングスはこれでNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区3位に後退している。

オープニングドライブではクオーターバック(QB)アンドリュー・ラックの細かいパスに加え、ラック自らが走るなどして敵陣まで攻め込んだコルツがフィールドゴールを成功させて先制点を奪う。対するバイキングス攻撃陣は、この日ケガからの復帰を遂げたランニングバック(RB)エイドリアン・ピーターソンにボールを託すなどして攻撃を仕掛けるも、得点のチャンスを作ることができない。コルツはその後のオフェンスドライブでも、ラックが運動神経を生かした動きを見せ、ワイドレシーバー(WR)T.Y.ヒルトンへの31ヤードパスをつなげて敵陣にボールを進める。その後、相手のペナルティでエンドゾーン手前まで迫ったコルツは、RBロバート・タービンが1ヤードを走ってボールを押し込み、タッチダウンを決める。

コルツ攻撃陣は第2クオーター中盤にもラックからタイトエンド(TE)エリック・スウープへの16ヤードパスで敵陣まで進入すると、直後のプレーでも再びラックからスウープへの27ヤードパスを通し、コルツが追加点となるタッチダウンを収めた。コルツ守備陣もピーターソンからファンブルを誘ってリカバーし、攻撃陣をしっかりと支える役割を果たす。クオーター終盤にはタービンがこの試合2度目のタッチダウンランを決めてリードを24点に広げている。前半にオフェンス面で良いところを見せられなかったバイキングスは、クオーター終了前にも、ピーターソンからファンブルを誘っていたコルツのセーフティ(S)マイク・アダムスにQBサム・ブラッドフォードのパスをインターセプトされてしまう。クオーター終了と同時にフィールドゴールを成功させたコルツがスコアを27対0とリードして前半を折り返した。

後半に入ってもコルツの勢いは止まることがなく、第3クオーター最初のドライブではアウトサイドラインバッカー(OLB)ロバート・マシスがブラッドフォードからファンブルを誘ってリカバーし、バイキングスに反撃を許さない。それでもバイキングスはクオーター中盤にブラッドフォードからRBマット・アシアタへの20ヤードパスなどで敵陣深くまで攻め込み、フィールドゴールを成功させてこの試合初めての得点を挙げる。

第4クオーター最初のプレーではラックからWRフィリップ・ドーセットへの見事な50ヤードパスでコルツがタッチダウンを決め、完全に試合をコントロール。その後はブラッドフォードがTEカイル・ルドルフへの23ヤードパスを通すなどしてバイキングスが敵陣まで進み、フィールドゴールを成功させる。しかし、バイキングス攻撃陣はこれ以上コルツ守備陣を攻め崩せず、試合はコルツがリードを保ったまま幕を閉じている。

ラックはパス28回中21回成功、250ヤード、2タッチダウンと安定したパス能力を披露してチームを勝利に導いた。RBフランク・ゴアはキャリー26回、101ヤードを走ってベテランRBの役割を果たしている。

バイキングスQBブラッドフォードはパス42回中32回成功、291ヤード、0タッチダウン、1インターセプトで試合を終えた。復帰を果たしたRBピーターソンはキャリー6回、22ヤードをマークするも、決して本調子とは言えない試合内容だった。