カーディナルス、QBパーマーが来季を見据える
2016年12月19日(月) 12:49正式にポストシーズン争いから脱落したアリゾナ・カーディナルスは、既に来シーズンの先発クオーターバック(QB)に思い巡らせている。
先シーズンに大活躍したQBカーソン・パーマーだったが、今シーズンはいたって普通の成績。だが、そんなパーマーもここで終わる気はないようだ。
現地18日(日)、パーマーはニューオーリンズ・セインツに敗戦後、記者に対して来季のことはまだ考えていないながらも、2017年もプレーする希望があることを伝えた。これはチームの公式サイトによって分かったものだ。
先ごろワイドレシーバー(WR)ラリー・フィッツジェラルドと共に2018年まで2,440万ドル(28億7,000万円)の1年契約を延長したパーマーの口からそのような言葉が出てくるのも当然のことだ。パーマーの返答からは、この契約を通して来季もプレーする意志の強さがはっきりと分かる。
しかし、カーディナルス自体が14年目となる大ベテランのパーマーを必要とするだろうか?
約1カ月前、パーマーはヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスの支持を得ていた。今オフシーズンのパーマーの行方はエリアンスに左右される部分も大きい。
QB批判に際してエリアンスは当時、「カーソンは味方を信じて投げ込んでいるが、受ける側のパフォーマンスがどうにも上がらない」と語っていた。エリアンスはWRのマイケル・フロイド(先週に解雇)、ジョシュ・ブラウン、キッカー(K)チャンドラー・カタンザロなどの全体のオフェンシブラインについて言及したかったのだろう。
現在、急成長を遂げているランニングバック(RB)デイビッド・ジョンソンを筆頭とするバックフィールドと、セーフティ(S)タイラン・マシューとコーナーバック(CB)パトリック・ピーターソンを擁する堅い守備陣がある限り、アリゾナの未来は明るい。スーパーボウル出場の可能性はまだ完全に閉ざされてはないと騒ぐ者すらいる。
今オフシーズンに行われる次の2年間に関するパーマーへの組織的決定は、2017年のカーディナルスが大胆な改革策を取るのか、あるいはチーム内の立て直しに落ち着くのかを象徴することになる。少なくとも、パーマーがどうしたいのかは皆が知っているところだ。