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ドルフィンズQBタネヒルがACL手術の可能性

2016年12月19日(月) 11:29


負傷してフィールドを去る際にファンの声援に応えるマイアミ・ドルフィンズのライアン・タネヒル【AP Photo/Wilfredo Lee】

マイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)ライアン・タネヒルがACL(膝前十字靭帯/じんたい)の手術を受ける可能性が出てきた。

タネヒルは26対23で勝利を収めた第14週のアリゾナ・カーディナルス戦でMCL(膝内側側副靭帯/ないそくそくふく)とACLを損傷、17日に行われた第15週のニューヨーク・ジェッツ戦では膝に固定具を装着している姿が見られた。タネヒルは膝の負傷箇所を休ませてリハビリに励んでいたものの効果がなく、ACL再建手術を受ける可能性が浮上した。これはチームに詳しい関係者が『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートに明かしたもの。

ラポポートによると、タネヒルの今シーズン中復帰は“かなり厳しい”といい、手術を受けるとなれば今シーズンは完全に終了となる。一方、タネヒルの代役を務めるバックアップのマット・ムーアがニューヨーク・ジェッツ戦で4タッチダウンの大活躍を見せた。

ムーアは試合後、タネヒルによるベンチからの的確な指示について「彼は素晴らしかったし、俺が思っていた通りだった。敵の侵入を防ぐためのディフェンスについてサイドラインから見て感じたことや、バックサイドのコーナーバック(CB)がどう動いているのかなどを2人で話し合った。 “このプレーがあったら、俺たちはこう出るべきだ”といった感じだ。とても助かったし、もちろんそうなると信じていた。ライアンはそういう奴だから」と語った。

ヘッドコーチ(HC)アダム・ゲイズ指揮下、5年目を迎えたテキサスA&M大学出身のタネヒルは今シーズンに67.1%のパス成功率でキャリアベストの数字をマークしてきた。また、アテンプト平均はキャリアハイの7.7ヤードで、これまでに19タッチダウン、12インターセプトを記録している。

レギュラーシーズン閉幕も近づき、ドルフィンズがどのようにこの現状を打破するのかは見ものだ。プレーオフ進出に向けて9勝5敗と微妙な位置につけるドルフィンズではあるが、チームの顔であるタネヒルの回復をこれ以上焦らせ、邪魔することはできない。