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テキサンズ、第16週ベンガルズ戦の先発QBにサベージを指名

2016年12月20日(火) 09:23


ヒューストン・テキサンズのトム・サベージ【AP Photo/Ron Jenkins】

ヒューストン・テキサンズのヘッドコーチ(HC)ビル・オブライエンが現地19日(月)、記者に対して今週末のシンシナティ・ベンガルズ戦に先発するクオーターバック(QB)がトム・サベージであることを明言した。

オブライエンは「今、一番チームに勝利をもたらす確率が高そうなのがトムだ・・・。改善すべき点はたくさんあるが、昨日のトムはなかなか良い球を放っていた」と語った。

だが、チームはサベージがレギュラーシーズン最終戦であるテネシー・タイタンズ戦にも先発出場を果たすかどうかまでは決めきれていない。

18日のジャクソンビル・ジャガーズ戦、オブライエンは2連続でインターセプトをくらった先発ブロック・オズワイラーをベンチに下げてサベージを出場させた。この采配が功を奏し、テキサンズは21対20でジャガーズに勝利。サベージがオズワイラーに代わってフィールドに現れるまでのテキサンズは13対0と、大きくリードを許す展開だった。

オブライエンはオズワイラーに関して「彼はとても尊敬する部分の多い選手だ。われわれの言うこと全部に応えてくれる。今回の決定はただ単にビジネス的な話だ」と語った。

サベージはこの試合、36回中23回のパス成功で260ヤード、タッチダウンとインターセプトはいずれも記録していない。バックアップであるサベージが5回のドライブで得点を決めて勝利を引き寄せた。

まだ目立った活躍を見せたことのない今シーズンのオズワイラーに対し、サベージは今回の試合でさまざまなルートを使い、攻撃陣の可能性を引き出すことに成功している。サベージはスターワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスをより効果的に攻撃に参加させ、サベージが試合に登場してから8レシーブで87ヤードをマークした。ホプキンスはQBの交代で、まるで息を吹き返したかのようにフィールドを駆け回ったのだ。

今シーズン、オズワイラーがWRホプキンスをうまく攻撃に絡ませてこられなかったのは痛恨の極み。ジャガーズ戦ではホプキンスを2回ターゲットにしたオズワイラーであったが成功はなし、1度のインターセプトもマークしている。オズワイラーがQBを務めた過去の11試合でプロボウラーのホプキンスは75レシーブヤード以下、2タッチダウンの成績だ。

サベージはオブライエンによって2014年ドラフト4巡目指名を受けた。テキサンズが2年連続でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区を制するため、立役者となるのはチームの内情をよく知る3年目のサベージなのかもしれない。

サベージに期待するのも当然だ。オズワイラーはその実力のわりに重宝されすぎている。大型契約を結んだことがその原因であろうが、プレーオフが目の前に迫っている今、テキサンズが先発QBの座を完全にサベージに移行させようかどうか、悩みどころにいるのは間違いない。