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元HCグルーデン、ラムズ入りを否定

2016年12月22日(木) 11:25

タンパベイ・バッカニアーズの元HC、ジョン・グルーデン【Margaret Bowles via AP】

新ヘッドコーチ(HC)を招聘(しょうへい)するチームが見られるのは、ファンにとって毎年恒例の期待に胸躍らす瞬間でもある。とりわけ、今年の新HC候補にはあのジョン・グルーデンの名前が挙がっているのだ。

ここ数週間、かつてオークランド・レイダースやタンパベイ・バッカニアーズでHCを務め、2003年にはスーパーボウルを制したグルーデンが来季のロサンゼルス・ラムズHCに就任するのではないかといううわさが複数メディアの間で話題となってきた。現在のグルーデンは『ESPN Monday Night Football(ESPNマンデーナイトフットボール)』で解説を務めている。そんなグルーデンは現地21日(水)、同ネットワークのラジオ番組『Mike and Mike show(マイク&マイクショー)』の中で現職に満足していると語った。

「私がフットボールを愛しているのは知っているだろう。もう何万回も言ってきたからね」とグルーデンは言う。

「今の自分がしている事が好きだし、幸せなんだ。今はただ、カウボーイズ対ライオンズの試合に注目している。最後のマンデーナイトゲームが待ち遠しくて仕方ない。目の前には選択肢がたくさんあるけれども、現段階でコーチになることは頭にない。本当に今の仕事が楽しいし、情熱を注いでいる。今やっていることにかなり満足しているんだ」

グルーデンがコーチ職に復帰するといううわさ自体が驚きだが、ラムズのHC就任ともなると過去の職とは別物であると考えた方が無難だ。昨年のニューヨーク・ジャイアンツのように、ラムズもまた、大都市にある人気チーム。プロスポーツの中でもここまで多くの人から注目を集めるチームもあまりない。グルーデンをラムズHCにおびき寄せるものがあるとしたら、ハリウッドのまばゆい照明か、もうじき完成する新スタジアムの光沢になるのだろうか。

当然だが、その可能性は低い。先日、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロの2人はいずれも、ラムズ新HCへの投資金はアトランタ・ファルコンズの攻撃コーディネーター(OC)カイル・シャナハン、あるいは、ニューイングランド・ペイトリオッツのOCジョシュ・マクダニエルスのような人物に向けられるだろうと述べていた。おそらく、ここにバッカニアーズの守備コーディネーター(DC)マイク・スミスの名前も挙がってくるだろう。

たとえラムズのロースターに将来性があり、近い未来に成功を収める可能性があっても、グルーデンやミシガン大学HCのジム・ハーボー、または、シアトル・シーホークスHCのピート・キャロルのような大物たちはラムズHC就任への興味をおおやけに否定している。

ラムズがこの新HC探しの最後にビッグネームをピックアップしたいという意向は見えているものの、グルーデン本人の言葉を踏まえれば、少なくとも来季のラムズをグルーデンが率いる姿を見ることはないだろう。