バイキングスRBピーターソン、パッカーズ戦欠場が濃厚
2016年12月22日(木) 12:23ミネソタ・バイキングスのランニングバック(RB)エイドリアン・ピーターソンの復帰は早すぎたのではないか。
30歳のピーターソンは現地21日(水)、記者に対して今週土曜日にアウェーで開催される同地区対決、グリーンベイ・パッカーズ戦への出場を肯定することはできないと語った。ピーターソンは膝と鼠径部(そけいぶ)を負傷中のため、水曜日の故障者報告書に正式に名前が記載されている。
地元紙『Star-Tribune(スター・トリビューン)』によればピーターソンは「毎日の経過を見ている」と発言したという。
先週のインディアナポリス・コルツ戦で復帰したピーターソン。9月後半に半月板を損傷し、手術を行った後はケガ前と変わらぬ姿でレギュラーシーズン終了前の復帰を果たした。コルツ戦のピーターソンは6キャリーで22ヤード、1ヤードの1キャッチも記録している。
現時点で、ピーターソンの今後は決して明るいとは言えない。万が一、ミネソタにとどまるとして、来シーズンにチーム側が1,175万ドル(約13億8,000万円)におよぶサラリーに加えて多額のロースターボーナスで話をまとめるとは考えにくい。先週日曜日のピーターソンはかつてのような輝きを垣間見せる瞬間もあったが、まだ最高の状態を迎えてはおらず、来シーズンの開幕までには31歳になるのだ。
バイキングスのフロントラインは難を抱えている。特に、RBには人材の不足感が否めない。ピーターソンは過去数年にわたり、仲間の拙攻すらも自身のプレーによってかき消してきた数少ない才能あるRBだ。もしピーターソンを起用できないとなれば、バイキングスはぼろぼろのフロント5をどう再建するのか。わずかだが、バイキングスにはまだプレーオフのチャンスが残っている。それにはまず、24日のパッカーズ戦で勝利することが絶対的な条件だ。ヘッドコーチ(HC)マイク・ジマーとチームスタッフはどこかのタイミングでピーターソンが近い将来のチームの力となれるのか、また、今後も長きにわたってバイキングスに必要な存在としてあり続けるのか、その判断を下す必要がある。