【2016年シーズン】第16週サンデーフットボールの見どころ
2016年12月25日(日) 14:54
第16週はアメリカ全土がクリスマス休暇に入っているため、普段とは異なり多くの試合が土曜日に組まれ、現地25日（日）には2試合のみが行われる。
その2試合を戦うのはプレーオフ争い真っただ中の4チームだ。
まずはAFC（アメリカン・フットボール・カンファレンス）北地区優勝を狙うピッツバーグ・スティーラーズが本拠地に同地区ライバルのボルティモア・レイブンズを迎える。現在9勝5敗で地区トップのスティーラーズは、この試合に勝利することで地区優勝が決定する。
一方、現在8勝6敗のレイブンズがスティーラーズを抜いて地区優勝するためには、今週のスティーラーズ戦と、今季最終週にあたる第17週のシンシナティ・ベンガルズ戦に連勝することが条件だ。アウェーでの試合を苦手とするレイブンズにとって、敵地での2連勝は決して簡単なことではないが、プレーオフ出場の可能性はまだ残されている。
両チームが第9週に対戦した際にはクオーターバック（QB）ジョー・フラッコが1タッチダウン、241ヤードを投げ、21対14でレイブンズが勝利しており、スティーラーズはここでリベンジを果たして地区優勝を決めたいところだ。スティーラーズQBベン・ロスリスバーガーのパス攻撃に加え、リーグトップの実力を誇るランニングバック（RB）リビオン・ベルがどれだけレイブンズ守備陣を攻め崩せるかに注目したい。
クリスマスの夜にはAFC北地区所属チーム同士のカンザスシティ・チーフスとデンバー・ブロンコスが激突。本拠地アローヘッド・スタジアムで迎える一戦に勝利すれば、チーフスはポストシーズン進出が決定する。
両チームとも第15週は黒星を喫しており、連敗は避けたいところだ。試合の勝敗は両陣営の守備陣にかかってくると言っても過言ではない。リーグトップの守備力を誇るブロンコスは1試合平均18.4点しか与えておらず、これはリーグ全体で4番目に少ない数字だ。チーフスがブロンコス守備陣を攻め崩すためには、QBアレックス・スミスの活躍が不可欠となる。チーフス攻撃陣は今季のプロボウルにも選出された新人WRタイリーク・ヒルやRBスペンサー・ウェアを生かしてオフェンスを組み立ててくるはずだ。プレーオフ出場の希望をつなぐために負けが許されないブロンコスも、新人QBトレバー・シーミアンの活躍なしには勝利は見えてこない。