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ペイトリオッツHCベリチック、“レギュラーメンバー”で最終戦へ

2016年12月28日(水) 14:27

ニューイングランド・ペイトリオッツ【AP Photo/Charles Krupa】

今週末にマイアミ・ドルフィンズとのレギュラーシーズン最終戦を控えるニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックに、レギュラーメンバーを休ませるという考えはない。

現地26日(月)、ベリチックは『The Boston Globe(ザ・ボストン・グローブ)』に対して「インアクティブにできるのは7人だけ。75人をロースターに登録できるプレシーズンとは話が違う。その質問の意味がよく理解できない。自分がだめな数学者であると言っているわけではなく、このような会話に数字は関係ないと言っているんだ。だから、その話を持ち出してもあまり意味がない」と述べた。

厳密に言えば、ペイトリオッツにはまだプレーオフをホームで戦うアドバンテージを失う可能性もある――先シーズンはこの機会を逃し、スーパ―ボウル覇者のデンバー・ブロンコスに敗戦を喫している。

それにもまして、ペイトリオッツはようやく完璧な状態を取り戻し、今が一番勢いに乗っている状態ということもある。シーズン14勝目も手中にあり、一見かなりの成功を収めているシーズンに映るペイトリオッツだが、シーズン序盤には絶対的エースクオーターバック(QB)のトム・ブレイディが不在の試合もあった。ワイドレシーバー(WR)に関しては負傷者が続出し、攻撃の要であるタイトエンド(TE)のロブ・グロンコウスキーをもすでに失った。24日のニューヨーク・ジェッツ戦では圧倒的な強さを見せつけたペイトリオッツ。1月の戦いに向け、このチームがいよいよ最高の状態になりつつあるのが見て取れた。

ダラス・カウボーイズが先発陣をどう起用するのかもここ数週間でずいぶんと取り沙汰されている。オークランド・レイダースのHCジャック・デル・リオでさえも先週土曜日、先発QBデレック・カーをベンチに下げるかどうかの判断に迷っていた。結局、土曜日のロサンゼルス・ラムズ戦に出場したカーは腓骨(ひこつ)骨折という結果になっている。

ベリチックへのこの類の質問はもはや論外ではあるが、プレーオフ進出のチームの中で、ここまで盤石な体制のチームは他にない。たとえブレイディが負傷しようとも、チームが崩れることはないだろう。