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【2016年第17週】コルツが土壇場で大逆転、今季8勝目をマーク

2017年01月02日(月) 07:39


インディアナポリス・コルツのフランク・ゴア【AP Photo/AJ Mast】

現地1日(日)、インディアナポリス・コルツが本拠地ルーカス・オイル・スタジアムにジャクソンビル・ジャガーズを迎えて行われたレギュラーシーズン最終戦は序盤にジャガーズに押され気味だったコルツが勢いに乗った後半に21得点をマークして逆転勝利を果たした。コルツはこれで今季の成績を8勝8敗とし、ジャガーズは3勝13敗でシーズンを終えている。

立ち上がりのコルツはボールがうまくつながらず、早々に攻守交代したジャガーズのクオーターバック(QB)ブレイク・ボートルスが中央付近にいたワイドレシーバー(WR)アレン・ロビンソンに42ヤードパスを放って一気に敵陣に前進。最後はキッカー(K)ジェイソン・マイヤーズが47ヤードのフィールドゴールを蹴ってドライブを締めくくっている。先制したジャガーズの守備陣が次のコルツの攻撃もパントに抑えた後、オフェンス陣がフィールドゴールで追加点を挙げる。3度目の攻撃ドライブはボートルスの適確なパス回しで簡単にコルツ陣地に進み、最後もボートルスがエンドゾーンに駆け込んだタイトエンド(TE)ベン・コヤックを狙った14ヤードのタッチダウンパスがストライク。10点のリードを築いた。

コルツはQBアンドリュー・ラックのパスがようやくつながり始めたものの、敵陣に入ったところでWRのT.Y.ヒルトンに向けたパスをジャガーズのアウトサイドラインバッカー(OLB)テルビン・スミスにインターセプトされてしまう。それでも、ジャガーズQBボートルスをOLBエリック・ウォルデンがサックしてファンブルを誘い、ディフェンシブエンド(DE)ザック・カーがリカバーした。守備陣から得点のチャンスをもらったコルツのオフェンス陣はフィールドゴールを成功させている。しかしながら、ジャガーズは第2ダウン5ヤードからスナップを受けたRBコーリー・グラントが集団を抜け出してフィールドを疾走、そのままエンドゾーンに飛び込んでタッチダウンを決めた。ジャガーズは前半終了間際にフィールドゴールを狙うも、マイヤーズが30ヤードのキックを外して追加点はならず。17対3とジャガーズがリードして前半を折り返している。

しかしながら、後半に入るとコルツ攻撃陣が息を吹き返し、QBラックが28ヤードパスを投げればRBフランク・ゴアも18ヤードを駆け抜け、さらにラックの22ヤードパスでレッドゾーンに入ったコルツのドライブはRBロバート・タービンが7ヤードのタッチダウンランで締めくくられた。勢いをつけたコルツは次のオフェンスでもラックのパスを中心にヤードを稼ぎ、最後はTEドウェイン・アレンをターゲットに15ヤードのタッチダウンパスが通って同点に追いついている。

勝負の第4クオーター、ジャガーズは敵陣24ヤード地点まで進むも、QBボートルスがサックによりファンブルを喫して攻撃権を失う。しかしながら、コルツもジャガーズ陣地29ヤード地点に到達したところでQBラックがスナップをファンブルしてしまい、ジャガーズにボールを奪われてターンオーバー。激しさを増すバトルは両チーム、全選手にプレッシャーを与え、ジャガーズがフィールドゴールのチャンスを得たものの、マイヤーズがまたもキックを失敗して得点できない。それでも、次の攻撃では41ヤードのフィールドゴールを成功させて3点をリード。試合時間残り1分33秒から大逆転を狙うコルツはラックが短いパスと長いパスを織り交ぜながらジャガーズ陣地に攻め入り、時計のカウントが残り14秒となってエンドゾーン手前1ヤードからラックが放ったパスをTEジャック・ドイルが受け取ってタッチダウン。コルツが土壇場で試合をひっくり返した。ジャガーズの攻撃に変わったものの、9秒では何もできず、インディアナポリスの勝利の女神はコルツに微笑んだ。

コルツQBラックはパス40回中24回を成功させて321ヤード、2タッチダウン、1インターセプトの好パフォーマンスを披露している。

ジャガーズQBボートルスは39回のパスを投げて25回成功、301ヤード、1タッチダウン、インターセプトなしと、こちらも好成績でシーズンを締めくくったが、チームを勝利に導くことはできなかった。