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【2016年第17週】QBブレイディが3TD、最終戦を勝利で締めくくったペイトリオッツ

2017年01月02日(月) 07:11


ニューイングランド・ペイトリオッツのマーテラス・ベネット【AP Photo/Alan Diaz】

現地1日(日)、マイアミ・ドルフィンズの本拠地ハードロック・スタジアムで、ニューイングランド・ペイトリオッツを迎えて行われたニューイヤーゲームは、クオーターバック(QB)トム・ブレイディが3タッチダウンパスと活躍し、ペイトリオッツが35対14で勝利した。

前半は30分のうち21分間のポゼッションを記録したペイトリオッツが完全に支配。最初の攻撃で第3ダウンに追い込まれるも、QBブレイディが効果的にタイムアウトを取得してチームを落ち着かせ、このピンチを切り抜けると、ゴール前まで前進し、プレーアクションからタッチダウンパスをタイトエンド(TE)マーテラス・ベネットにヒットさせて先制した。さらに、QBブレイディのパスを受けたワイドレシーバー(WR)マイケル・フロイドが、そのままエンドゾーンまで持ち込んでタッチダウン、第1クオーターで14点、さらに第2クオーターには、2本のフィールドゴールを加えて20点を獲得した。

一方、ドルフィンズの序盤はフォルススタートの反則を犯したほか、QBマット・ムーアがプレッシャーをかわして投じたボールが、ペイトリオッツのコーナーバック(CB)ローガン・ライアンにインターセプトされるなど、波に乗れずに第1クオーターを無得点で終えている。しかし、ペイトリオッツの攻撃をフィールドゴールに抑えたディフェンス陣がペースを取り戻すと、ランニングバック(RB)ジェイ・アジャイのランが抑えられていたオフェンス陣が発想を変え、RBアジャイへのショートパスで前進していき、最後はQBムーアからのパスを受けたWRジャービス・ランドリーが相手選手を吹き飛ばしてエンドゾーンに飛び込みタッチダウン、7点を奪い、20対7で前半を終了した。

後半、ドルフィンズは最初の攻撃シリーズで前半のショートパスが効いたのか、RBアジャイのランが出始めて前進し、最後はQBムーアがガラ空きのWRケニー・スティルスに絶妙なスローパスを決めてタッチダウン、スタジアムも追い上げムードとなった。しかし、ペイトリオッツは直後の攻撃でQBブレイディからのパスを受けたWRジュリアン・エデルマンがWRフロイドの強烈なブロックに助けられ、77ヤードを爆走してタッチダウン、ドルフィンズの反撃の火を完全に打ち消す。その後は両チームともディフェンスチームが奮闘して無得点が続いた。

ドルフィンズは第4クオーターに入り、QBムーアが7本のパスを全て成功するロングドライブでゴール前まで迫るも、ムーアからのパスを受けたWRデイミエン・ウィリアムスが痛恨のファンブル、これをペイトリオッツのラインバッカー(LB) シェイ・マクレーリンに拾われ、マイアミ陣地まで大きくリターンされてしまう。このチャンスをペイトリオッツはRBレギャレット・ブラントのランでタッチダウン、35対14として試合を決定づけた。

ペイトリオッツQBトム・ブレイディはパス33回中25回成功、276ヤード、3タッチダウン、インターセプトはなし。QBレーティングは130.4と納得の内容でプレーオフに備えている。TEマーテラス・ベネットはこの日も1タッチダウンレシーブと、ケガで今シーズン出場できないTEロブ・グロンコウスキーの代役としては期待以上の活躍だ。WRジュリアン・エデルマンは8回レシーブ、151ヤード、1タッチダウンのパフォーマンスだった。オフェンスラインが被QBサック0と安定した活躍でQBブレイディを助けている。

ドルフィンズQBマット・ムーアはパス34回中24回成功、205ヤード、2タッチダウン、1インターセプト。ショートパスを効果的に決めるなど、バックアップQBとしては素晴らしいパフォーマンスだったが、オフェンスがリズムを失ったときにどのようにリードするかがプレーオフを勝ち抜く鍵になるだろう。RBジェイ・アジャイは16回キャリー、59ヤードと抑え込まれたものの、3回レシーブ、20ヤードとレシーブで貢献した。