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【2016年第17週】49ersの追撃を退けたシーホークスが2桁勝利を達成

2017年01月02日(月) 09:45


シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

現地1日(日)にシアトル・シーホークスが敵地リーバイス・スタジアムに乗り込んで挑んだサンフランシスコ・49ersとの一戦は先制を果たした49ersを前半のうちに逆転したシーホークスが逃げ切り勝ちを収めた。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区優勝を果たしているシーホークスはレギュラーシーズンを10勝5敗1分で締めくくり、49ersは第4クオーターに2点差まで詰め寄ったものの、試合をひっくり返せずに2勝14敗で1年を終えている。

開始直後、シーホークス守備陣が49ersのクオーターバック(QB)コリン・キャパニックからファンブルを誘い、ラインバッカー(LB)ボビー・ワグナーがリカバーして攻撃権を得る。シーホークスはこれをフィールドゴールに生かして先制したが、落ち着きを取り戻したキャパニックが細かくパスをつないで敵陣に攻め入り、ランニングバック(RB)ショーン・ドローンに29ヤードパスを通して一気にレッドゾーンに進入。最後はドローンが1ヤードを押し込んでタッチダウンを決め、早々と逆転に成功する。同クオーター終盤にボールを手にした49ersはここでもキャパニックがターゲットを変えながらパスをつなぎ、ドローンとドゥジュアン・ハリスのRB陣がランヤードを稼いでエンドゾーン手前1ヤードに到達。

第2クオーターに突入したこの攻撃シリーズはドローンが再びタッチダウンランで締めくくってリードを奪取する。シーホークスがフィールドゴールを返した後、49ersの攻撃ドライブはRBハリスが相手ディフェンスにつかまってファンブルを喫し、こぼれたボールを拾ったシーホークスのディフェンシブエンド(DE)フランク・クラークがヒットを受けながらも足腰の強さを見せつけ、27ヤードをリターンした。49ers陣地15ヤードからのシーホークスの攻撃はQBラッセル・ウィルソンがRBアレックス・コリンズに4ヤードパスをつないだ後、エンドゾーンに駆け込んだタイトエンド(TE)ルーク・ウィルソンにストライク球を放ってタッチダウン。さらに、前半終了前にはエンドゾーン手前のサイドライン際に陣取っていたTEジミー・グラハムがQBウィルソンの放った大きなロングパスを見事にキャッチし、最後はRBトーマス・ロールズが1ヤードを押し込んでタッチダウンを決めている。ただ、キッカー(K)スティーブン・ハウシュカのキックがブロックされてしまい、エキストラポイントは獲得できず。スコアは19対14となり、シーホークスが前半のうちに2度目の逆転を果たした。

第3クオーターでもシーホークスがフィールドゴールで追加点を得たものの、その次の攻撃ドライブでパスをなかなか前に通せなかったシーホークスはロングスナッパー(LS)ノーラン・フリースがボールを高く上げすぎてしまい、パンター(P)ジョン・ライアンが受け取れずにエンドゾーンに転がった。セーフティにより49ersに2点が加算されている。

49ers陣地21ヤード地点にマーカーを進めて第4クオーターに突入したシーホークスはフィールドゴールを決めてリードを9点に広げた。続く両チームの攻撃ドライブはパントに終わり、残り時間が少なくなる中で反撃を模索する49ersはQBキャパニックが27ヤードパスをつなげるなどしてレッドゾーンまで進み、ゴールライン手前9ヤードからのプレーはキャパニックからタイトエンド(TE)ギャレット・セレクにタッチダウンパスが通る。これで2点差に迫った49ersはシーホークスの攻撃を退けて自らのオフェンスに持ち込みたいが、シーホークス攻撃陣がうまく時間を使い、試合終了と相なった。

シーホークスQBウィルソンは32回のパスを投げて19回成功、258ヤード、1タッチダウンを記録し、QBトレボン・ボイキンはパス6回中4回成功で42ヤード、タッチダウンなし。2人ともインターセプトは計上していない。

49ersのQBキャパニックはパス22回のうち17回が成功、215ヤード、1タッチダウン、インターセプトはゼロでシーズンを締めくくった。