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シーホークスWRボールドウィン、「あのタッチダウンは申し訳なかった」

2017年01月09日(月) 11:04


シアトル・シーホークスのダグ・ボールドウィン【AP Photo/Elaine Thompson】

シアトル・シーホークスのワイドレシーバー(WR)ダグ・ボールドウィンの活躍がデトロイト・ライオンズを粉砕したと言っても過言ではないかもしれない。現地7日(土)に開催されたシーホークス対ライオンズのプレーオフ戦、ボールドウィンは12ターゲットでレシーブ11回、104ヤード、1タッチダウンをマークした。

ボールドウィンは『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチに対し、「申し訳なく感じている。あれはジャーメイン(カース)のボールだったんだ。あのプレーのほんの数秒前にポジションチェンジが起こった。お互いにエンドゾーンに向かって走り、幸い得点することができたけど、ジャーメインが捕るべきボールだったと思っている」と語った。

ランニングバック(RB)トーマス・ロールズが攻撃陣を盛り立て、チームナンバーワンWRのボールドウィンにも火が付いた。相手のカバーすら振り切り、いつも通り、確実にサードダウンを決めていくボールドウィン。クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンとの連携プレーには魔法がかかっているようにも思えた。

ここ3戦のうち2試合で10回以上のキャッチを記録していた28歳のボールドウィンはライオンズ戦でポストシーズン50回目のレシーブをマークし、チーム記録を見事に更新した(これまではダレル・ジャクソンの41レシーブが最高)。

カースからタッチダウンを横取りする前にも、ボールドウィンは信じられないようなキャッチを披露している。QBウィルソンからのパスに飛び込んで何とか手に触れたものの、つかみきれなかったボールが地面にヒットしそうになる。しかし、ボールドウィンは倒れ込み、体をひねりながらもボールがこぼれ落ちるのを地面すれすれで防いだ。彼が最終的にボールを確保したのはちょうど尻の後ろ。プレー当初はパスインコンプリートとの判定がなされたのも当然と言えよう。物理的に考えれば誰もがボールは地面に接触したと思ったはずだ。しかし、ビデオ判定の結果、パスは成功へと覆った。

コーナーバック(CB)リチャード・シャーマンも地元メディア『SeattlePI(シアトルPI)』に対し、「ダグは難しいキャッチも決める。尻でもキャッチできるんだ。彼にできないことなんてないね。だからチームも彼にはたくさん払っているんだ」とコメント。

ロールズがようやく復帰し、ボールドウィンがいつも通りの活躍を見せたシーホークス。ようやくバランスの取れたシーホークス攻撃陣は次戦、敵地でアトランタ・ファルコンズと相まみえる。