ブラウンズがDCホートンを解任、後任にグレッグ・ウィリアムス
2017年01月09日(月) 13:06クリーブランド・ブラウンズがディフェンスの再建に取り掛かった。
同チームは守備コーディネーター(DC)のレイ・ホートンを1年で解任。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地7日(土)に情報筋から得た情報によって判明した。ブラウンズは日曜日、ホートンに代わって後任に元ロサンゼルス・ラムズのDCグレッグ・ウィリアムスを指名したと発表。
最初にこのニュースを報道したのは『CBS Sports(CBS)スポーツ』である。
ラムズのヘッドコーチ(HC)ジェフ・フィッシャーの下でコーチを3年間務めたウィリアムスであったが、今年12月のフィッシャー解任を受けてその進退は不確実となっていた。
ブラウンズはホートンに加え、助監督のペップ・ハミルトンも解任する可能性がある。ラポポートは8日、ミシガン大のHCジム・ハーボーがハミルトンを彼の指揮下に加える予定でいると報じた。だが、HCヒュー・ジャクソンは日曜日、記者に対してハミルトンがチームに残ることは“問題ない”が、コーチ陣のさらなる変革が予想されると発言。
ニューオーリンズ・セインツでDCを務めていたウィリアムスは報奨金問題で1年間の職務停止処分を受け、その後、2014年にフィッシャーのスタッフとしてラムズに拾われている。セントルイス、ロサンゼルスでのウィリアムスの戦略は守備による攻めだ。ディフェンスラインのゴリ押しとも言われるその守備戦法は、ハイリスクでハイリターンである――今シーズン、ラムズ守備陣を率いたウィリアムスがセインツ戦で見た光景がまさにその内の1つと言える。ブラウンズはウィリアムスにとってDCとしての5チーム目となる。
ここ4年間でホートンがクリーブランドを離れるのは2度目。DCホートンがここ5年間でチームを変えるのは4度目だ。ホートンの下、タレント不足の若い守備集団はほとんどのカテゴリーでリーグ最下位、あるいは、その周辺にランクしている。ただし、1試合の平均得点、平均獲得ヤード数にも同様の事が言える。
ラインバッカー(LB)のジェイミー・コリンズ、エマニュエル・オグバ、ノーズタックル(NT)ダニー・シェルトン、ディフェンシブエンド(DE)カール・ナッシブなどを筆頭にブラウンズの守備陣はまだ若く、成長余地は残されている。ウィリアムスは短期間でそのまだ青い集団を精鋭軍団へと変貌させ、HCジャクソンを苦境から救いだす責務を担うこととなる。