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コルツQBラックが右肩手術に踏み切る

2017年01月20日(金) 09:31


インディアナポリス・コルツのアンドリュー・ラック【AP Photo/Michael Conroy】

インディアナポリスのクオーターバック(QB)アンドリュー・ラックが利き腕の肩にメスを入れた。

コルツのオーナー、ジム・アーセイは現地19日(木)午前、ラックが2015年から続く右肩靭帯(じんたい)の不安を取り除くため、手術に踏み切ったと伝えた。術後経過は良好で、現在は回復中とのことだ。ラックの復帰は来シーズンの開幕前になるともアーセイは語っている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えるところによると、ラックは3カ月間のスロー禁止となり、完全に元の状態に戻るまでには6カ月を要するという。つまりはトレーニングキャンプが行われる7月中旬頃の復帰を目標としているようだ。

今シーズンを通し、ラックの肩は常に不安視されてきた。右肩痛によって故障者報告書には定期的にラックの名前が記載されている。しかし、ラック自身とヘッドコーチ(HC)チャック・パガーノはさほどそのケガについて気にするそぶりを見せず、今シーズンのラックは1試合のみの欠場。さらに、その理由は脳震とうを発症したためで、右肩の負傷とは関係のないものだった。

アーセイは昨年12月、ラポポートに対してラックに手術は必要ないと語っていた。また、手術の必要性を問われたラック自身も今月初旬に「そうは思わない」と回答。だが、結局、ラックは手術に踏み切った。

ラックはそのキャリアを通じてコルツのオフェンシブラインの後ろで多くのヒットを受けており、NFLで戦うようになって以来、最もダメージを受けてきたQBの一人だったとも言える。ラックをそのような状態にさせてしまった報いが、今チームに返ってきたのだ。

2年連続でプレーオフ進出を逃したコルツ。リーグでも最弱の地区に属すと同時に地区ベストのQBを擁するコルツが来年のポストシーズンに駒を進めることは、そう難しくないはずだ。そのためにはまず、万全な状態のラックが必要である。そして、今回ばかりはチームもラックの状態管理に神経を使うべきである。