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バイキングスRBピーターソンの行き先は?

2017年01月20日(金) 12:42

ミネソタ・バイキングスのエイドリアン・ピーターソン【Scott Boehm via AP】

ケガに泣かされたミネソタ・バイキングスのランニングバック(RB)エイドリアン・ピーターソンは今季3試合に出場し、72ヤードをマークするにとどまった。本人の意志はバイキングでキャリアを終えることにある。

サラリーキャップに対し、保証なしで1,800万ドル(約20億円)にも上る高額契約ゆえに、ピーターソンが今後もバイキングでのプレーを希望するには契約内容の見直しが必須となる。チームと個人の間で妥協点を見つける他に道はないだろう。

現地19日(木)、『ESPN』のNFL番組『First Take(ファースト・テイク)』に出演したピーターソンは1,800万ドルの契約に合意できる可能性があることを強調したものの、バイキングス側が別の方向性を選択する可能性もあることを認めた。

ピーターソンは「そうならないのであれば、ここは俺も家族も安心できる場所。チャンピオンシップに挑戦できるチャンスなんだ。カンファレンスで優勝できる場所にいることが、現時点で最も達成したいゴールだ。だからこそ、良い守備陣が必要だし、しっかりとした攻撃戦略を持つチームがいい。コーチ陣も有能でなくてはならない」と説明した。

オールプロに4度選出されているピーターソンはニューヨーク・ジャイアンツ、タンパベイ・バッカニアーズ、ヒューストン・テキサンズの3チームも次なる行き先として考慮に入れている。

バックフィールド強化を目標に掲げるジャイアンツが候補となるのは理解できるが、今シーズン、ヘッドコーチ(HC)のベン・マカドゥーが好んだショットガン攻撃の中でピーターソンがうまく機能する可能性は低そうである。

バッカニアーズ事情については、RBのダグ・マーティンが停止処分を受けたことで来シーズンの保証額分である700万ドル(約8億円)は無効となった。これによってバッカニアーズが新たなRBを獲得に乗り出す可能性は否めない。

ピーターソンはテキサス州パレスティン――ヒューストン近郊――出身ではあるが、テキサンズは現時点でRBの選手を必要とはしていない。同チームは昨年のオフシーズンに4年2,600万ドル(約30億)でラマー・ミラーを獲得している。

可能性のある各チームは膝に爆弾を抱えるピーターソンがあとどのくらい活躍できるのかの判断で逡巡するだろう。今シーズン、31歳の彼は37キャリーで平均1.9ヤードの成績しか残していないのだ。

ピーターソンは「あと5年はできると思う。本音で言えるのは5年だ。5という数字は自分の家族や子供達のことを考えた上での数字だ。だが、少なくとも5年間は活躍する自信がある」と語っている。

殿堂入りしたジョン・リギンズのように、RBとして例になく30代半ばでなおも活躍するスタープレイヤーであり続けることをピーターソンが考えているとしても不思議ではない。

約4年前にはエミット・スミスの総獲得ヤード記録を塗り替えると豪語していたピーターソン。2014年終盤にも、自身のキャリアが絶頂期を迎えていると自慢げに語っていた。体のケアに人一倍気を使っているがゆえに、ピーターソンはプロボウルにも選出される勢いを36歳、37歳まで維持できるとずっと信じてきた。

2017年、どのチームでプレーしようともピーターソンは“高いレベルのパフォーマンス”を見せると主張することだろう。