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2016年度マン・オブ・ザ・イヤー賞の最終候補3名が決定

2017年01月23日(月) 09:56


アリゾナ・カーディナルスのラリー・フィッツジェラルド【AP Photo/Jae C. Hong】

元シカゴ・ベアーズの名RBウォルター・ペイトンの名を冠したマン・オブ・ザ・イヤー賞(ウォルター・ペイトン賞)の2016年度の最終候補者3名が発表された。

アリゾナ・カーディナルスのワイドレシーバー(WR)ラリー・フィッツジェラルド、ニューヨーク・ジャイアンツのクオーターバック(QB)イーライ・マニング、そしてカロライナ・パンサーズのタイトエンド(TE)グレッグ・オルセンの3人が2016年のマン・オブ・ザ・イヤー賞にノミネート。3人合わせて2つのスーパーボウルリング、4度のスーパーボウル出場経験と、華々しい経歴の持ち主が集まった。

受賞者は現地2月4日(土)に開催される授賞式イベント、“NFL Honors(NFLオナーズ)”で発表される予定。昨年の受賞者は当時サンフランシスコ・49ersに所属していたWRアンクワン・ ボールディンだ。

フィッツジェラルドが設立した基金 “Larry Fitzgerald First Down Fund(ラリー・フィッツジェラルド・ファーストダウン・ファンド)”は幼稚園児から高校までの学生に対して読書や教育上のテクノロジーへのアクセスを奨励するため、また、乳ガン防止や乳ガンを乗り越えた生存者への助成金として100万ドル以上(約114億3,000万)を集めてきた。また、フィッツジェラルドは視覚障害を持つ子供たちや難聴の子供たちを支援するかたわら、アフリカ各国を訪れて経済発展を促す活動をも行っている。

子供の支援において、マニングよりも熱心な者はいないだろう。マニングは過去7年間にわたってニューヨークの“March for Babies(マーチ・フォー・ベイビーズ)”というチャリティイベントの代表を務めている。このイベントは発足以来、2,500万ドル(約28億5,000万円)以上を集めてきた。マニングはまた、ハッケンサック大学医療センター主催の“Tackle Kids’ Cancer(タックル・キッズ・キャンサー)”という基金の代表者ともなっている。加えてマニングとその妻は“Eli and Abby Manning Children’s Clinics(イーライ&アビー・マニング小児クリニック)”を2007年に設立し、5年間の募金活動で約300万ドル(約3億4,000万円)の寄付を積み上げている。

オルセンはというと、チャリティや個人での活動に熱心だ。2009年に自身の母親が乳ガンと闘って見事に回復したという経緯から、オルセンは乳がん研究への受け口としての“Greg Olsen Foundation(グレッグ・オルセン・ファンデーション)”というプログラムを立ち上げし、6つの病院や基金に対して52万ドル(約6,000万円)以上もの寄付を行ってきた。2013年、オルセンとその妻であるキャラは“HEARTest Yard Fund(ハーティスト・ヤード・ファンド)”も設立。これは自身の双子が生まれた際、片方の男の子であるT.J.が左心低形成症候群(HLHS)という難病を抱えて生まれてきたことがきっかけだった。この基金が設立されて以来、先天性心疾患を抱えた子供たちを持つ家族へのサポートを行うため、約125万ドル(1億4,000万円)が寄付されている。